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(連載企画)中小企業診断士なら最低限知っておきたい!広報PR支援の方法 第4回

中小企業診断士として最低限知っておきたい広報PRメソッドについて、4回に渡って解説する連載。最終回の本稿では、第3回で解説した「記者クラブ」以外に記者にプレスリリースを届ける方法について解説します。広報PR活動を始めたばかりの企業だと記者との人脈がないことがほとんどですが、人脈0から記者とつながるには様々な方法があります。

●新聞、webメディア記者の場合〜署名記事を探せ!

広報PRを始めたときに、まず掲載を目標とするのは新聞やwebメディアです。新聞やwebメディアには「お問い合わせフォーム」や「お問い合わせメール」が大抵あり、そこからプレスリリースを送ることができます。しかし、これら「問い合わせフォーム」には毎日膨大なプレスリリースや取材依頼が投稿されるため、埋もれてしまって気づかれることはほとんどありません。

そこで、掲載確率をあげるコツとして「特定の記者の個人名を割り出すこと」があります。この記者の個人名を割り出すことは、意外と簡単です。新聞には一部「署名記事」と呼ばれる、その記事を書いた記者の名前が書いてあるのです。Webメディアの場合は記事の末尾にあり、その媒体の編集者だったり、外部のライターだったりします。

●雑誌の場合〜担当編集者までたどり着け!

雑誌の場合も、新聞・webメディアと同じで、その記事を書いた編集者を探すことから始まります。大抵、雑誌のスミのほうに、そのコーナーを編集した編集者の名前がありますので、その人宛にアプローチすることになります。ただ、編集者の名前が分からないことも多くありますので、その場合は「コーナー名のご担当編集者様」とあてて問い合わせることになります。ただし、これだけでは編集者に届かない場合も多いものです。できればプレスリリースを送る前に直接編集部に電話し、担当編集者さんにつないでもらってから送ると、届く確率は高くなるでしょう。編集部の電話番号は雑誌の奥付にあります。雑誌の企画は半年前から動くことが多いので、早め早めのアプローチがカギになります。

●TVの場合〜プロデューサーかディレクターの名前をエンドロールから探せ!

TVの場合はさらに難易度があがります。TV番組の制作には制作会社など外部組織も関わっていますので、複合的にアプローチをすることになります。まず、情報を届けたいTV番組を探し、直近の放送からいくつかエンドロールを確認します。そうすると「プロデューサー」や「ディレクター」と呼ばれる人たちの名前が流れてきますので名前をメモします。その後、TV局かその番組を制作している制作会社を割り出し、「プロデューサー」や「ディレクター」あてにプレスリリースを送ります、できればプレスリリースを送る前に電話をして「プロデューサー」または「ディレクター」とつないでもらい、番組の感想や今回情報提供したいことの内容を伝えてから送るとさらに確実です。

●プレスリリースを送る前の電話が効果的〜感想と「あなただからこそ」を伝えよう

広報PRのアプローチでは、実はメールを使うことは少ないものです。メールは手軽に送ることができるからこそ、メディアには毎日膨大な情報提供のメールが届き、埋もれて読まれることはほとんどありません。そこで大事になるのは、アナログで地道な方法である「電話」です。プレスリリースを送る前にどの媒体でも一度電話をすることがポイントです。総合受付につながって断られることも多くありますが、「この記事を書いた●●記者にどうしてもお伝えしたい」と熱意を伝えると、つながることもあります。一度電話でお話してその後メール等でプレスリリースを送付した場合は、読んでもらえる確率が上がります。

電話で伝える際には、まず「その記者が書いた記事や番組の感想」を伝え「なぜあなたに伝えたいか」を伝えましょう。記者も人間ですから、執筆した記事の感想を伝えられれば嬉しいものです。こちらの情報を一方的に伝えるのは広告と同じで聞いてもらえません。「あなただからこそ伝えたい」気持ちを話しましょう。

4回に渡って中小企業診断士が最低限知っておきたい広報PRのノウハウについてお伝えしました。認知度を高めたい支援先への助言に活用いただけますと幸いです。

【米澤 智子】

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