【SDGsレポート】海洋プラから「素敵」を創るアパレルの新常識(有限会社ライオット オブ カラーズ)



ホームページ
https://sites.google.com/view/riot-of-colors/home?authuser=0
1.企業・事業概要
有限会社ライオット オブ カラーズは衣料品及びファッション雑貨の企画・製造・販売を行っており、OEM受諾とともにTHE SUPERMARKET TOKYO及びportrunksのブランドで自社製品の企画・製造・販売を行っています。
自社製品では、海洋プラスチックごみをリサイクルした生地や繊維商品の生産過程で生じる廃棄物を利用したファッション雑貨、衣料を製造販売しています。社名のライオット オブ カラーズの由来は下記の通りです。
様々な「要素=色(COLOR)」がその時々で絡み合い
新しい「エネルギー=暴動(RIOT)」となり新たなスタンダードが生まれる
そんな【色の暴動】を常に考え行動する

| 項目 | 概要 |
| 商号 | 有限会社ライオット オブ カラーズ |
| 本社所在地 | 〒215-0012 神奈川県川崎市麻生区東百合丘1-3-69 |
| 設立年月日 | 2005年3月30日 |
| 従業員 | 1名 |
| 経営理念/ミッション | 「素敵の創造」 時代時代で変わる素敵を起点にものつくり |
| 主な事業内容 | 衣料品及びファッション雑貨の企画・製造・販売 |
2.SDGsに取り組んだ契機
代表の横井様は、同社設立前より繊維商社、アパレル業界に身を置かれる中で、アパレル業界最大の転機として原料のベースチェンジが必要だと予測されました。
特に環境負荷の高い石化由来・化石燃料由来の原料を減らすこと、使用するとしてもリサイクルすること、この二つの考え方で環境負荷への影響を少なくすることが世界的にも必要だと感じました。
そして、その考えのもと商品開発することが、アパレルの持つデザイン性として今後優先すべきことで、アパレル的に言うとカッコいいコトであり、ニュースタンダードだと感じ取組み始めました。
具体的には、スペインのNGOで海洋プラスチック削減のための団体であるSEAQUAL INITIATIVEに賛同しているポルトガルの機織メーカーLemar社から海洋プラスチックごみをリサイクルした生地を購入し、衣料品およびファッション雑貨を製造・販売しています。

©SEAQUAL INITIATIVE
同社ではオンラインショップに加え、百貨店、書店などのイベント会場でPOPUP STOREを開催しています。


代表の横井様 二子玉川 蔦屋家電様におけるPOPUP STOREにて
3.SDGsに取り組む目的・目標
同社の取り組みの目的は、化石由来、石油燃料由来の原料新規使用の削減です。
リサイクル品や廃棄材の使用がスタンダードになることへの貢献。
この目的はSDGs活動開始以来、変わっていません。その様な原料のベースチェンジを行って次世代に繋いでいきたいと思っています。
但し、どの様にそこにたどり着くか、プロセスについては今では開始当初とは違う様に考えています。
当初は海洋プラスチックごみをリサイクルした生地を使用した製品であり環境に優しい製品であることを前面に押し出して販売していました。
そこには通常の製品と比較すると高いけれど、環境に良いことをしているのだから共感して買ってくれる人がいるとの考えがあったかも知れません。
実際にその様な方もいらっしゃいますしZ世代を中心に興味を持ってくれる方は増加していると感じていますが、欧州などに比較してまだまだ環境意識が強い購買層は厚くなっていない状況であると同時に、環境に優しい製品が規格化(海洋プラスチックごみをリサイクルした生地である保証など)されていないので販売を後押ししてくれる環境も整っていないというのが実情です。
このような状況の現時点では、まずはリサイクル品でも廃棄材品でも環境に優しい製品である点を除いても、価格に見合った魅力ある製品を提供することが必要と考えて企画・製造・販売を行っています。
4.SDGsの取組体制
代表の横井様がお一人ですべての業務を行っており、長年にわたり構築された外部ネットワーク、デザイン知識、繊維業界、アパレル業界での経験を活用してSDGs活動に取り組んでいます。
• 海洋プラスチックごみをリサイクルした生地による製品:スペインのNGO “SEAQUAL INITIATIVE”のクリーンアッププログラムにより作られたSEAQUAL®YARNという糸を使用したLemar社製の生地を使用。当社は Lemar社の日本における総販売代理店となっている。

©有限会社ライオット オブ カラーズ
•生地の生産過程で生じる廃棄物:例えば高級車両用の座席シート。メーカーの規格外品となり、通常なら廃棄されるものを生地メーカーから直接仕入れて製品化を行っています。
•生産工程で生じる端材の最小化:鞄の端材から眼鏡ケースを作り、眼鏡ケースの端材からコインケースを作るなど生産工程で生じる端材を最小化しています。

鞄の端材でサコッシュを生産
5.SDGsに取り組んだことによる効果
同社の取り組みは、大手小売店からも評価されており、高島屋様、蔦屋書店様、蔦屋家電様、ロフト様などでPOPUP STOREの開催実績があります。
また代表の横井様は、売れるものという視点ではなく、環境視点を持ちながら売れる、価値が生まれるものをというコンセプトが当たり前のものになったことが効果と語りました。

©有限会社ライオット オブ カラーズ
6.今後の課題、抱負
同社の取組みにおける課題としては、昨今の円安による為替影響と物流諸経費の高騰により生地の価格が国内調達品に比較して2倍弱となっていること、先に述べた通りリサイクルした生地を保証するエコマークの様な認証システムが日本では普及していないことがあります。
また廃棄材は予告なく、違う生地が生じますので、その都度、製品企画を考え、デザインを考える所が難しさでもあり、休みがあればデザインを考えている代表横井様の楽しみでもあるとのことです。
同社としては、今後も実直に実績を積み上げていきますが、同社は規模の点で限界がありますので、大手メーカーでの採用につながっていくこと、他社でも同様の動きが加速することを期待しています。
一方で、エコマークの認証システムの様なこの種のSDGs活動をサポートしてくれるビジネス環境の整備は必要だと考えるので、徐々に軸足を環境整備に移していければよいと考えています。
同社代表の横井様は、「ふと気づいたら、海洋プラスチックごみをリサイクルした生地や廃棄材を利用した生地が主流になっている世界をつくりたい」と将来の抱負を語ってくれました.




この記事へのコメントはありません。