合格を目指す方へ

これから中小企業診断士を目指す方へ、資格の概要や試験の流れをご説明します。

中小企業診断士とは

中小企業者が抱える様々な経営課題を解決するための診断・助言を行う専門家、それが中小企業診断士です。
「経営コンサルタント唯一の国家資格」とも呼ばれており、中小企業支援法第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。

業務範囲は多岐に渡り、経営戦略、組織人事、マーケティング、財務会計、運営管理、IT戦略…と企業をあらゆる角度から分析・アドバイスし、また実際に実行支援まで行うことでクライアント企業の成長をサポートします。

業務内容としては、創業支援、経営戦略策定、マーケティング支援、新商品開発、補助金申請サポート、事業承継支援などがあります。
資格取得後は、プロの経営コンサルタントとして独立するほか、公的機関や支援機関に所属して公的支援事業に従事したり、またいわゆる「企業内診断士」として、民間企業に所属しながら企業活動をサポートするなど、診断士それぞれの専門分野に応じて幅広く活動を行っています。

中小企業診断士になるには

中小企業診断士試験は、中小企業支援法第12条に基づく国家試験です。

第1次試験

第1次試験は選択式の筆記試験で行われます。試験科目は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目です。受験資格について、年齢・学歴等の制限はありません。 第1次試験に合格すると、次の2つのうちいずれかの方法により、中小企業診断士として登録することができます。

第2次試験

第2次試験は、筆記試験と口述試験によって行われます。筆記試験は、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例4科目で、これに合格することで口述試験の受験資格が得られます。
第2次試験合格者は、15日以上の実務補習または診断実務従事を行うことで、中小企業診断士として登録することができます。

養成課程

中小企業基盤整備機構または登録養成機関が実施する養成課程を修了することで、中小企業診断士として登録することができます。
登録後の有効期間は5年間で、登録を更新するためには実務ポイントの獲得や理論政策研修への参加など、一定の要件を満たすことが必要です。

合格後はぜひ神奈川県中小企業診断協会へ!

中小企業診断士の活動にご興味がありましたら、養成課程出身者による座談会や、連載企画もどうぞご覧ください