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【SDGsレポート】化学技術を通じて人と環境のクリーンな関係を追求する (横浜油脂工業株式会社)

横浜油脂工業株式会社

化学技術を通じて人と環境のクリーンな関係を追求する

ホームページ
https://www.yof-linda.co.jp/

▮代表 本多 秀夫
▮所在地 横浜市西区
▮事業内容 精密洗浄剤、オートケミカル製品、ビルメンテナンス製品、食品添加物・食品素材の製造、ニューマテリアルの研究開発

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1. 企業概要

 本社は横浜市西区南浅間町1番地1。横浜工場、大阪工場、秦野研究工場の3工場を有しています。「Beauty & Ecology 美の極みへ、エコロジーの理想へ」が企業スローガンです。人と環境のクリーンな関係を追求しつつ、豊かな人間社会を目指して価値ある商品の創造に努めることを経営理念としています。主力商品としては精密洗浄剤、自動車ケミカル製品、ビルメンテナンス製品、空調ケミカル製品、工場用ケミカル製品、機能性食品、化粧品などがあります。

2. 具体的なSDGsの取り組み内容

太陽光パネルの設置でエネルギーを地産地消する
 秦野工場の使用電力の一部に太陽光パネル発電を活用、神奈川県エネルギー地産地消事業者(かなエネサポーター)に認定されました。全事業場でLED照明への置き換えを進めて省エネルギーに努めています。

環境対応製品への転換で環境を守る
 従来の有機溶剤系に代えて環境に優しい水系洗浄剤製品を提供。洗浄液に使用するマイクロプラスチックも全廃して植物由来スクラブ配合への切り替えを行いました。

機能性食品素材の提供で栄養ニーズに応える
 水溶化、粉末化技術を用いて誰にでも摂取しやすい食品を開発。酸化防止剤製剤を提供して食品の賞味期限を延ばし食品ロス削減に貢献しています。

教育プログラムの充実で人材を育成する
 社員向け教育システムを体系化した「Lindaアカデミー」を設立。入社経験に応じた専門教育を行い、全従業員の能力向上を図っています。

3. SDGsの取り組みを始めたきっかけ

 洗浄剤、機能性食品、化粧品などの製品を通して美を追求するとともに、環境の保護を重視することは企業経営の基本方針です。これまでも環境配慮型製品に注力しており、SDGsの理念は創業以来、社内で共有されてきたと言えます。
 「SDGsに取り組もう」という社長の方針のもと、SDGs推進委員会が社内に立ち上がり、全従業員が参加する全社的な取り組みが開始されました。
 対外的に「SDGs取り組み方針」を公表(2020年)。SDGsに対して積極的に取り組んでいくことを社会に対してコミットしました。

4. SDGs活動の成果

 同社が提供する洗剤は優れた分散性能と高い生分解性を併せ持ち、洗浄効果と環境配慮を両立させています。環境配慮製品は高い売上成長率を示しています。
 SDGsに該当する新製品の積極的・意識的な開発・上市を行っています。容器も生分解性材料への転換が進められています。
 同社の水系ペイント除去剤「ケスラー」を用いて、NPOと共同で「日本を綺麗に2020」プロジェクト(壁の落書き除去)を展開しました。同製品は発明大賞発明奨励賞を受賞しました。

5. ステークホルダーとの連携

(a)顧客・サプライヤーとの連携
 顧客に対して環境に優しい製品や健康に良い素材を積極的に提案し、共同でその開発に取り組んでいます。容器サプライヤーに対してもバイオ素材や軽量仕様を提示し、その実現に向けた連携を行っています。


(b)従業員の参画
 全社的なSDGs推進委員会を設置し、各職場から選出された委員が毎月定期的にSDGs活動方針を協議しています。具体的なSDGsに関する取り組みは各職場からボトムアップで提案され、全従業員が主体的にSDGs活動に取り組んでいます。

(c)地域への貢献
 工場がある秦野市と共同で秦野名水を活用した飲料や化粧水を開発しました。また工場周辺の清掃活動を定期的に行い、地域の環境美化に貢献しています。


(d)社会への情報発信
 SDGsの取り組み方針を策定して社外に公表しました。会社のホームページにSDGsのページを設け、SDGsの取り組みについて常時発信しています。

6. SDGsに取り組んでわかったこと・今後の課題 

 環境を守るために果たす企業の責任の重大さ。「人と環境のクリーンな関係追求」という経営理念の一層の進化の必要性を感じています。経営トップによるコミットメントの力。「SDGs活動に取り組もう」という社長メッセージが社内の活動を牽引してきました。
 全社員を巻き込む活動の重要性。当初は「SDGsって何?」という従業員が大半でしたが、SDGs推進委員会の活動を通して、現在は各職場でSDGs活動が当たり前の状態になっています。顧客、サプライヤー、金融機関、会社訪問の学生など、SDGsへの問題意識は年々高まっています。SDGs活動を率先し、ブラッシュアップし続けることが会社の成長にとって重要だと考えています。
 CO2削減に向けた施策の一層の推進(太陽光パネル設置の拡大やグリーン電力の購入など)、「美と環境を追求したイノベーションの創出(大学との共同研究など)、多様な人材の積極的な活用(女性や外国人など)に引き続き取り組んでいくことを考えています。

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