連載企画 合格後のキャリアの作り方 (2)将来なりたい姿に向けたステップについて
合格後のキャリアの作り方の第2回目は、「将来なりたい姿」を実現するためのステップです。まずは「将来自分がなっていたい姿」をぼんやりと考え、活字に落とすことが重要です。一つの例として、以下のようなケースを今回のテーマとしたいと思います。
5年後になっていたい姿
・会社員として勤めながら、中小企業の顧問診断士になりたい、セミナー等でバリバリ登壇したい
・同時に本業の会社員としても輝いていたい
ステップ1:多様なコミュニティに飛び込み「共感」を軸に仲間を作っていく
まずは、県協会や各種登録グループなど、様々なコミュニティに積極的に参加して、多くの人と出会うことを優先しましょう。この時期は、肩書きや利害関係を超えて、ざっくばらんに話せる仲間を見つけることが重要です。同じような悩みや目標を持つ人と「共感」しあえる関係を築きましょう。特に、自分と異なる属性や立場の人との交流は、視野を広げ、新たな気づきを与えてくれます。
ステップ2:「良きフォロワー」として信頼を積み重ねる
コミュニティで見つけた「共感」できる仲間との絆を深めるために、「ギブの精神」を大切にし、積極的に行動することが重要です。例えば、イベントの手伝い、議事録作成、誰かの相談に乗るなど、自分にできることから始めます。特に、「良きフォロワー」として貢献することで、周囲からの信頼獲得に繋がります。この段階では、見返りを求めずにギブすること。それが、長期的な信頼関係を築き、将来的に自分自身の力になる「感謝のマイレージ」を貯めることに繋がります。
ステップ3:自分自身の「強み」と「軸」を発見する
コミュニティ活動や自己研鑽を通じて得た経験や知識を整理し、棚卸しを行いましょう。中小企業診断士はそれぞれが独自の「強み」を持つことが重要になります。コミュニティでの活動や意見交換を通じて、自分自身の「強み」を再認識し、それを活かせる「軸」を見つけていきましょう。
ステップ4:専門性を高め、「強み」を際立たせる
コミュニティ内での活動基盤ができたら、自分自身の「軸」に基づき、専門性を高めるための学習に集中する時期です。コンサルタントとしての寿命は永続的ではないため、常に学び続け、「強み」を進化させていくことが重要です。特に、「助言」よりも「成果物」を意識したメニュー開発を行い、お客様に提供できる「価値」を明確化していきましょう。
ステップ5:コミュニティを起点とした情報発信をする
専門性を活かした情報発信は、県協会のイベント、登録グループ内での発表など、自分に合った方法を選ぶことが大切です。最初はコミュニティ内で反応を見ることから始め、徐々に発信の場を広げていくと良いでしょう。
ステップ6:お客様獲得のチャンスを広げる
コミュニティで得た「信頼」と「実績」を元に、お客様獲得に繋がる活動を始めましょう。コミュニティ内で確率する長期的な信頼関係の上に成り立つ「感謝のマイレージ」を貯めることで、仕事獲得のチャンスが生まれてきます。そのために、相手への貢献意欲を持ち、ギブし続けることが重要になります。
最後に
中小企業診断士のコミュニティは「人生を変える出会い」を生み出す場所です。県協会の各種活動や、登録グループに積極的に参加して、積極的に行動し、周りの人と協力しながら、夢を実現していきましょう。中小企業診断士としてのキャリアを形成しながら、そこで得た成長を元にして、同時に本業での活動を一層輝かせてみてください。
【鴨居 陽介】
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