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連載企画 第4回「最近の診断士試験を覗いてみました!」

 4月6日に、令和3年度中小企業診断士試験日程が発表されました。正式には官報公告後になるため、現時点では実施予定のスケジュールになるとのことです。

出典:一般社団法人 中小企業診断協会HPデータを一部抜粋

 昨年実施された中小企業診断士試験は、1次の試験日程がオリンピック開催にあわせ前年度より前倒しに実施されたことや、コロナ禍の影響で開催時の対応方法変更が直前まで数多く発生する等イレギュラーな年でした。今年も昨年に引き続きコロナ禍の影響が予断を許さない状況が続きいているため、急遽日程変更を余儀なくされる事態が起る可能性もゼロではありません。今年受験予定の方は、官報公告後の正式発表をご確認いただくだけでなく、試験実施までの期間中にも定期的に開催内容や日程などの関連情報をご確認いただくのが宜しいかと思われます。

 本年度の特徴は、前年度までと比較すると一次試験実施から二次合格発表までの期間が約2ケ月間伸びたことです。分かり易く明示するために、今年の中小企業診断士試験予定と直近2年を比較した図を作成しました。

 本年の1次試験実施予定日は8月21日と22日と、昨年7月実施から後ろに約1ヶ月半ずれます。しかし1次合格発表までの期間は前年度迄と同程度の期間で、合格発表予定は9月21日です。また2次筆記試験は11月7日開催予定で、1次試験からの準備期間は昨年より短かいですが2019年と同程度に設けられています。
 本年の特徴的な部分(赤←→部分)は、2次筆記試験実施後から結果発表迄の期間が長期化したことです。筆記試験結果発表は、来年1月14日です。この実施から結果発表迄の期間が前年度より伸びたことが、試験期間全体が長期化した大きな原因のようです。その後の口述試験実施は1月23日、2次合格発表は2月2日であり、期間は他年度と同程度です。
 ここから推測されることは、1次試験は昨年までと同程度の対応で変化は少ないが、2次筆記試験においては今までとは何らかの変化が生じることにより、採点に時間がかかる可能性があるのかもしれません。

 関連する別の情報では、3月30日の日刊工業新聞が、「経済産業省・中小企業庁が中小企業診断士制度の見直しを行い、早ければ今年の診断士試験から検討する」との電子版記事を掲載していました。具体的には1次試験合格者への名称付与を行なう予定との記載がありましたが、残念ながらこれ以上の情報は4月9日現時点では、まだどの記事にも掲載されておりません。
 いずれにせよ、GW明けから1次試験の試験案内配布がスタートするため、その頃には詳細が発表になるとおもわれます。今判っていることは、本年は診断士試験制度が大きく変化する年になりそうだということです。
 
 今年受験される皆さまへ
試験期間が長期化するとモチベーション維持が大変になると想定されます。勉強時間の確保だけでなく、メンタルケアの時間確保も大事です。体調に気をつけて試験期間中はご調整ください。既に診断士の皆さまへ、先の診断士制度見直しの記事には更新研修についての記載もございました。制度見直しの正式発表がございましたら、一度内容をご確認いただくのが宜しいかと思われます。今回は、本年度の試験情報について、現時点で判る範囲でご参考までにお伝えいたしました。

【仲田 香織】

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