
(連載企画)中小企業診断士なら最低限知っておきたい!広報PR支援の方法 第3回
中小企業診断士として最低限知っておきたい広報PRメソッドについて、4回に渡って解説する連載。3回目の本稿では、作成したプレスリリースを記者に届ける方法の一つである、記者クラブについて解説します。せっかくつくったプレスリリースを記者に届けたくても…これまで広報PRをしたことがない方は、記者との人脈がないことがほとんどです。しかし、記者との人脈が0でも、記者に直接プレスリリースを届けることができる場所があります。それが「記者クラブ」です。
●記者クラブとは?
記者クラブとは、新聞社やテレビ局、通信社などから派遣された報道機関の記者が常駐しているところです。各大手メディアの記者が常駐する拠点でもあり、継続的な情報収集と取材活動を行っています。
約800の記者クラブが各地に存在し、中央省庁・国会・政党、企業・業界団体、地方自治体などに設置され、それぞれ各機関に特化した情報の収集と取材活動を行っています。(参考:共同通信PRワイヤー「記者クラブとは」https://kyodonewsprwire.jp/corp/shioj/5455/)
●神奈川県内の企業におすすめ!な記者クラブの場所
神奈川県内に本社がある企業におすすめの記者クラブをご紹介します。
①神奈川県政記者クラブ
神奈川県内の情報を集めている記者が集まる記者クラブです。県内に本社がある場合はまずここの記者クラブに情報を届けましょう。
場所:神奈川県庁 新庁舎4階 電話: 045-210-1111(代表)
②横浜市政記者クラブ
横浜市内の情報を集めている記者が集まる記者クラブです。横浜市内に本社がある場合はここにも情報を届けましょう。
場所:横浜市役所 9階 電話: 045-664-2525(コールセンター)
③横浜経済記者クラブ
横浜市内の経済分野の情報を集めている記者クラブです。横浜市内に本社がある中小企業のネタを集めている記者さんがいるほか、直接記者と名刺交換やお話もできます。この記者クラブに情報を届けると記事にしていただけることが多い記者クラブの一つです。
場所:横浜商工会議所(産業貿易センタービル8階) 電話:045-671-7465(記者クラブ直通)https://www.yokohama-cci.or.jp/pr/support/press.html
ほか、各市役所にも記者クラブがある場合があります。市役所の代表電話で「記者クラブはありますか」と聞くと教えてもらえます。
●記者クラブへプレスリリースを届ける方法
記者クラブにプレスリリースを届ける方法は次のとおりです。
①記者クラブに電話する
役所の代表電話か記者クラブ直通電話に電話し、「プレスリリースを配布したい」旨を伝えます。「何部必要か」を係の人に必ず確認しましょう。
②プレスリリースを印刷する
プレスリリースは印刷して配ります。A4片面カラー印刷、複数枚になる場合は左上をホチキスで止めます。
③記者クラブに訪問し、プレスリリースを渡す
各記者クラブに直接訪問し、プレスリリースを渡します。受付の人にまとめて渡す場合か、記者クラブに用意されている箱に自分でいれる場合があります。やり方がわからない場合は受付の人に聞いてみてください。一部の記者クラブでは、記者と直接名刺交換ができたり、お話ができますので、ぜひプレスリリースをもって話しかけてみてください。記者から思いがけないフィードバックをもらえることもあります。これまでの経験則ですが、記者は午前中はあまりおらず、午後だと席にいることが多いようです。
次回は記者クラブ以外でプレスリリースを届ける方法について解説します。
【米澤 智子】
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