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連載企画 今すぐ見直そう!販路開拓に役立つホームページの活用支援(第3回)

 前回は、現行ホームページを集客に役立つサイトにするために、ホームページの目的や、ターゲットが明確か?ライバル会社と差別化できているかなど、ホームページの再点検の手法を紹介しました。
今回は、ホームページ立ち上げ後、コンテンツを充実させることで、検索エンジンなどからの集客力をアップするための手法について紹介します。なお、これまで同様、BtoB企業向けのホームページ活用支援を対象とします。

1.コンテンツの登録・修正は自社でできるようにしておく

 ホームページの立ち上げ後、運用を業者に丸投げしている結果、情報が更新されておらず、何年間も古い案内が残ったままという例も、少なからず見受けられます。これではお客様に与える印象も良くありません。最近のホームページでは、ワープロ感覚で記事の追加ができる仕組みが揃っているので、コンテンツの登録・修正は自社で行い、セキュリティ対策など専門的な部分は制作会社に任せる分業体制をお勧めします(図表1)。

2.トップページをランディングページ化する

 コンテンツが少ないうちは、トップページにお客様が必要な情報を集めてランディングページ化することを勧めます。検索エンジンを通じて、あなたの会社のホームページに訪れるお客様の心理状態を想像して見てください。できるだけ早く、必要とする情報に辿りつきたいと思っている筈です。もしも、トップページを見て、自身の興味がある情報が無いことに気付けば、どうでしょう?すぐに検索エンジンに戻ってしまうのではないでしょうか。
 では、お客様をトップページから自社サイト内に誘導するためにはどうすれば良いでしょうか?
それは、自社サイトがお客様の困り事を解決するための情報を提供していることをアピールすることです。このためには、これまでの営業経験を振り返って、お客様の困りごとをどのように解決して来たのか整理して、これをストーリーとして伝えることが有効です。
 このような観点から、良いトップページと悪いトップページの例を図表2に挙げます。良いトップページのコンテンツは、入口がお客様の困りごとになっていて、自社がそれを解決できることを、具体的な事例を用いてアピールしています。一方で、悪いトップページでは、自社の製品、サービスの名称を並べただけで、お客様がどのようなメリット・利益を得られるのか、全く触れていません。

3.当社として、継続して集められる情報を明確にする

 検索エンジンからの流入を増やすためには、お客様が必要とする情報を継続的に登録することが大事です。このためには、当社として、どのようにして、お客様に役立つ情報を集められるか明確にしておく必要があります。
 例えば、お客様に接している営業部門には、日頃の営業活動で蓄えているQ&A情報、お客様の声、導入事例などがある筈です。これらを営業部門から提供してもらう仕組み作りが必要です。また、社長ブログは、普段会えない顧客や社員に社長の声を届け、会社の知名度を上げ、ビジネスチャンスを広げる効果を期待できます。企業の顔として、社長に積極的に情報発信して貰うように依頼しましょう。

4.定期的に情報を更新する仕組みを作る

 企業のホームページが1年以上も更新されていないと、訪問者は不安になります。新製品や新しいサービスが世に出ているのに最新の情報を掲載していない場合、与える悪印象はさらに深刻です。更新されないホームページは、最終的に会社のブランドイメージを毀損する可能性まであると言えます。
 そうならないように、情報種別ごとに、責任者と更新頻度を決めて定期的にアップデートする必要があります。例えば、Q&A情報は半年ごとに更新する。商談会への参加などのイベントは、1ヵ月前からホームページで告知するなどです。

 更新頻度が確保しにくい場合は、ホームページ内にブログのエリアを設けて、定期的に情報発信を行うことをお勧めします。半月に1回でもいいので、自社商品やサービスの開発秘話やブランドストーリーなどを発信しましょう。これらの仕組みを作るにあたって、社長を始めとする経営陣のリーダーシップが重要になります。

5.まとめ

 今回は、ホームページ立ち上げ後、コンテンツ量を段階的に増やして、検索エンジンなどからの集客力をアップするための手法について紹介しました。全体の流れを図表3にまとめておきます。

 さらに、集客力をアップするためには、アクセス分析により自社サイトの現状と課題を見える化したうえで、検索エンジンなどからの流入を増加させる必要がありますが、この続きは、第4回「検索エンジンやSNSからの流入を増加させる」でお伝えしていきます。


【小川 直樹】

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