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連載企画 今すぐ見直そう!販路開拓に役立つホームページの活用支援(第4回)

 前回は、現行ホームページを集客に役立つサイトにするために、見込客と定めた読者に向けて、価値のあるコンテンツを作成し、情報発信するための手法について紹介しました。今回は、見込客となる読者を増やすために、検索エンジンや SNS からの流入を増加させるための手法について紹介します。なお、これまで同様、BtoB 企業向けのホームページ活用支援を対象とします。

1.アクセス分析により自社サイトの現状を見える化する

 実店舗ならば、出店にあたって、毎日の来店者数を観察して目標との差異を分析すると思います。さらに来店者の店内行動を観察して棚割りを見直すと思います。ホームページでは、ツールさえ導入すれば、ほぼ自動で、ホームページへの来訪者数やホームページ内での来訪者の行動を分析することができますので、ツールを使わない手はないと思いませんか?

 主なアクセス分析で重要になるアクセス数、直帰率、コンバージョン率といった指標を図表1にまとめておきます。これらは Google アナリティクスを用いて計測することができます。、れらの指標から現状の課題を把握して、それを基にコンテンツを見直した上で、その効果を、定期的に指標を測定し、確認するといった改善のサイクルを回して行きます。

 改善のための重要な施策は、①検索エンジン対策を行って、サイトへの流入を増やすこと、②訪問客をランディングページから直帰させないこと、③ランディングページから問合せや資料請求ページなどへの導線を確保することです。ランディングページや製品・サービスページに見込み客が興味を引く記事を配して、問い合わせや資料請求に至る導線を確保して行きましょう。

 なお、自社ではアクセス分析を行える人材がいない場合は、我々専門家にご相談頂くことをお勧めします。ホームページへのアクセス分析ツールの導入から計測結果の分析と改善の提案まで一気通貫で支援することが可能です。図表2に主な診断項目を挙げます。

2.軸となるキーワードを決めて記事を増やす

 自社のキーワードを決めるにあたっては、ラッコキーワードやGoogleキーワードプランナーなどの無料ツールを活用することができます。

 図表3の例では、ラッコキーワードを使って、メカ設計を手掛ける企業が、キーワード候補を調べている例です。メカ設計といったビックワードでは競合が多いので、他のキーワード候補が必要です。

 ツールを用いて、検索ユーザが、メカ設計とセットで検索したキーワードを調べることができます。例えば、エレキ設計といったワードです。この中から、当社に合うキーワードを選んで記事を作成すれば、検索エンジンからの流入を期待することができます。
 キーワードが決まったら、記事にキーワードを含めながら、記事の量を増やして行きましょう。   ホームページ立ち上げ直後は、題材となる情報を集めて、記事の量を増やすことに注力します。

3.Youtube、Facebook などを使って新たな流入経路を確保する.

 

 ホームページの記事においては、今までは画像とテキストで組み合わせたコンテンツが主流でしたが、最近では、YouTube を用いた動画コンテンツが増えてきています。

 動画は、画像やテキストでは太刀打ちできない「動き」という強い武器を持っています。特に、製造業の場合は、Youtube を使って、自社の製造工程を動画で紹介することが、お客様からも分かり易いですし、検索エンジン対策としても有効です。

 また、従来、SNS は消費者向けビジネス(BtoC)で活用されて来ましたが、最近では企業向けビジネス(BtoB)でも成功事例が出てきています。特に、Facebook は他の SNS と比較するとビジネスでの活用が多いこと、Facebook 広告はターゲティング精度が、検索キーワード広告よりも高いことから、
ターゲット設定を明確にすれば、安価な広告費用で、見込み客作りに活用できます。

4.シリーズのまとめ

ここまで、販路開拓に役立つホームページの活用支援のポイントを紹介してきました。全体の流れを図表4にまとめておきます。

アフタコロナの営業活動においては、ホームページによる情報発信を上手に使うことは、ますます重要になるでしょう。私も、引き続き、本分野において、中小企業のお役に立てるように、ご支援に注力していきます。


【小川 直樹】

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