連載企画 展示会に行ってみよう(2) NexTech Week 2025【秋】に行ってみた
第2回目の展示会レポートは2025年10月8日(水)~10日(金)まで幕張メッセ4~7ホールで開催されました「NexTech Week 2025【秋】」についてお送りいたします。
1.展示会の概要
本展示会は春と秋の2回開催され、期間中の来場者は約25,000~30,000名で、製造、物流、金融、建設、不動産、流通など様々な業種から、DX推進やAI技術導入を検討して業務効率化などの課題を解決したい企業の担当者が中心です。入場料は事前登録すれば無料です。
「AI・人工知能 EXPO」「ブロックチェーン EXPO」「量子コンピューティング EXPO」「デジタル人材育成支援 EXPO」「XR・メタバース総合展」の5つの専門展が同時に開催されており、出展社数は300社以上です。今回はこの中から「AI・人工知能 EXPO」にフォーカスしてレポートしたいと思います。
2.来場客に提供できる出展者側の価値
展示会では直接その場で自社のDXや業務効率化システムのデモや体験をしてもらうことができるため、効率的に提案することが可能です。来場者からDX推進や業務効率化などの悩みを直接聞くことができ、ユーザーが抱える具体的な課題に対して専門的なアドバイスが可能です。私も実際に業務改善システムを操作してみて、本業の会社でも導入してほしいな、と思うものがいくつかありました。
3.展示の中で、個人的興味を引いたものの例
①RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)
RPAはAIとも人工知能とも違うと思いますが、専門の展示が多くありました。AIに調査させ抽出させたCSV形式などのデータを、所定のエクセルファイルやアプリに転記入力する作業はAIにはできないため、ここは人間の力でやるのかと常々疑問に思っておりましたが、なるほどRPAの出番なのですね。一旦作成したRPAを稼働させるだけなら月額数万円から導入できるようです。
②AI採用面接
AIが採用の面接を行うことについて疑問を感じる方も多いかもしれません。実際日本企業にはその感覚が強いようでほとんど導入されていませんが、既に欧米や中国などでは導入する企業が爆発的に増えているそうです。書類選考では年齢や学歴などでフィルター落ちしてしまう優秀な人材も、労力がかからないAIに一旦面接させてみることで選別することができ、応募者と採用側の双方にメリットが出ます。また多言語に対応できることで人材採用のグローバル化への対応が可能となりま。今後は最終面接だけ対人で行うといった面接方法が日本でも増えてくるかもしれません。

③ AIリーガルチェック
企業が契約書、中でもNDA(秘密保持契約書)を作成する際に自社に不利な条項がないかAIが自動チェックしてくれるツールの展示がありました。個人の遺言書を作成してくれるツールの展示もあり、単に文章の作成だけの業務はやはり近いうちにAIに取って代わられる日が来るかも、と脳裏をよぎります。ただ現状では導入・運用コストが小規模な企業には負担が大きいかなと感じました。
④Googleが「MapFan」運営元のジオテクノロジーズに出資・開発協業
店舗集客のDXを加速するMEO(Map Engine Optimization)が注目されています。ジオテクノロジーズは旧パイオニアのカーナビ向け地図データ作成部門が分離独立した会社で、今回Google Mapと提携し人流データや施設・道路などの地理空間データなどを提供するようです。累計ダウンロード数2,000万超の歩数ポイ活アプリ「トリマ」にて収集したデータが活用されています。
4.まとめ
「AI・人工知能」という言葉から一見理工系向けの展示会かと思ってしまいますが、実際には活用することで業務効率化に中心が置かれた展示会でした。逆にプログラミングや回路図チェックなどエンジニアリング分野でAIが活用できるようになるのは数年先のようでした。
【飯島 利幸】




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