関東学院大学講義報告『システム設計から広がる理系のキャリア』
2026年6月19日、関東学院大学にて、『システム設計から広がる理系のキャリア』と梶敦次会員による特別講義が行われました。

講義のゴール
本講義では、情報学部1年生を対象に、「システム設計の立場」をテーマとして、技術開発の現場で求められる考え方やキャリア形成について理解を深めることを目的としました。
講師自身の多業種経験(電子部品、自動車、材料・半導体、通信)および中小企業診断士としての活動を通じて、理系のキャリアは一本道ではなく、自分の軸を持ちながら多様なキャリアを形成できることを伝えました。
また、システム設計とは単なる技術開発ではなく、人・組織・社会をつなぎながら価値を生み出す仕事であることを理解してもらうことをゴールとしました。
講義の主な内容
講師自身のキャリアを題材に、電子部品業界(村田製作所)、自動車業界(日産自動車)、材料・半導体業界(古河電工・ソニー)、通信業界(NTTドコモ)における研究開発やプロジェクトマネジメントの実例を紹介。
各社での成功体験だけでなく、産学連携における考え方の違い、技術的に優れていても採用されなかった事例、専門家集団のマネジメント、パラレルキャリアの苦労などの失敗談も交えながら説明。
最後に、「システム設計とは技術だけでなく、人・組織・社会をつなぐ仕事である」というメッセージとともに、理系学生のキャリア形成について講義を実施しました。
受講された学生からのコメントや反応
アンケート結果では、全体として高い評価を得た。
・講義全体の満足度:満足以上 110名/114名(96.5%)
・講義の分かりやすさ:わかりやすい以上 103名/114名(90.4%)
・講師の話し方・雰囲気:聞きやすい以上 108名/114名(94.7%)
・「将来のキャリアを考えるきっかけになった」:そう思う以上 103名/114名(90.4%)
・「多様な働き方・生き方があることを知ることができた」:そう思う以上 108名/114名(94.7%)
自由記述では、特に以下の内容に関心が集まった。
・転職やジョブホッピングに対する考え方
・業界ごとの働き方、給料、忙しさ、向いている人の違い
・大企業におけるプロジェクトマネジメントのリアル
・パラレルキャリアや中小企業診断士としての活動
・理系の学びが社会でどのように活かされるか
学生からは、「転職することは悪いことではないと思った」「自分の軸を持つことの大切さが分かった」「業界ごとの違いを知ることができた」「大学1年生の段階でキャリアについて考える良い機会になった」といったコメントが多く見られた。
講師所感
今回の講義では、学生の皆さんが予想以上に転職、業界選択、資格、働き方、パラレルキャリアに強い関心を持っていることが印象的でした。
特に、「理系のキャリアは一本道ではない」「自分の軸を持つことが重要」というメッセージは多くの学生に届いたと感じます。
一方で、質問を見ると、学生は具体的な会社の働き方や、就職活動、資格、給料、働きやすさなど、かなり現実的な関心も持っていることが分かりました。
今後同様の講義を行う場合には、技術の話だけでなく、会社選び、働き方、転職、資格、業界比較などの実践的なキャリア情報をさらに盛り込むと、より学生の満足度が高まるのではないかと考えています。





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