
神奈川大学講義報告『中小企業論』
2025年6月4日、神奈川大学経営学部3年生4年生を対象に栗山忠樹会員が「中小企業論」の講義を行いました。講義には学生約270名が参加しました。

講義の目的
- 中小BtoB製造業を中心に、その価値と課題を確認し、日本経済の活性化に必要な中小企業の役割を考える
- 日本とドイツの比較と事例をもとに下請け中心から世界で勝負できる中小企業への変化の必要性を理解。そのために必要なグローバル化の方法を探る
主な内容
- 外資系企業での経験談と事例を交え日本と世界のギャップを説明
- 日本経済と中小企業の問題を日独比較で考える
- 隠れたチャンピオン「Hidden Champion」
- グローバル化による成功事例、海外取引でスケールアップをめざす「Learning by Exporting」
講義の後のリアクションペーパー(257件)では様々なコメントを頂きました:
- 日本とドイツの中小企業の実態や違いについてデータをもとに新たな視点を得た。日本の中小企業の労働生産性の低さや、GDP順位など、現実的な課題に対する認識が高まった。労働時間・賃金等労働環境に大きな差があることがわかった。
- 日本中小企業が抱える課題が指摘され、ドイツの中小企業が持つ国際競争力との比較が印象に残った。日本製造業の「高品質低価格」という問題点にも関心をもった。「輸出を通じた成長戦略の必要性」を認識した。何よりも、企業経営における柔軟な発想と国際視点の重要性を強く感じた。
リアクションペーパーからも学生が熱心を講義を聞いてくれていたことが良く分かりました。また、ドイツ人の労働時間が300時間も短く、休暇も多くとっているのに日本より賃金が40%も高い事などを取り上げ、自身の就職活動にも結び付けて、変化の必要性を感じるとのコメントも多く見受けられたのが印象的でした。
以上
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