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(連載企画)零細企業への公的支援の認知と活用の促進 第3回 「成功している零細店の共通事項」

1回2回と零細企業と公的支援との関わりをご紹介してきました。3回目は、成功している零細店の共通事項を確認し、零細店が、公的支援をきっかけに、持続的な売上拡大に結び付くようになればと思います。

私が通った養成課程では、「地域における零細小売業のマーケティング戦略」を研究していました。零細小売業は、製造業と違って差別化が難しく、スーパーマーケット、コンビニエンスストアの台頭などにより、縮小が加速しております。更に郡部は、過疎化、少子高齢化が進んでいるだけに、厳しさは増しております。それでも何とか生き残ってほしいとの思いから関心の有るテーマでした。

(仮説設定などプロセスは割愛しますが)最終的なアプローチとして、地域で成功している小売業へのヒアリング、日本政策金融公庫の調査月報にて紹介されている事例(2013年~2022年)約25社を図‐1のようにグルーピングしました。横軸に、販売商品を通常品・地域資源どちらに重点をおいて、販売するか、縦軸に、それは地域内だけか、地域外にも販売するかで4つのカテゴリーにわけ、零細小売業は、❷地域資源中心に販売し、域外需要を取り込む「地域成長型へと向かうことを理想としました。

結果、❷地域成長型となるマーケティング戦略の共通事項は、「『商品』=地域資源、『価格』=付加価値により高く、『販促』=地域資源活用による人的接客、『販路』=Web活用による域外需要を獲得する。更にその戦略を強力的かつ継続的に推進していくためには、経営者がしっかりとした『経営理念=(熱い思い)』を持ち、それを従業員にも浸透させる」となりました。具体的なビジネスモデルは図2のようになります。全てを達成する必要はありませんが、ポイントをおさえることは重要です。

アドバイス先に補助金を進め、何とか獲得できたとしても、やる気スイッチがはいり、継続することが大事です。その意味でも同じ環境の他店成功事例は有効と思われます。

 【明田 知大(あけだ ちひろ)】

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