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連載企画 第4回 人生のやりがいを求めて中小企業診断士人生を歩む

公の仕事がしたい

 小職は独立診断士として3回目の春を迎えた。現在は、国や地方自治体、商工会議所等の支援機関の仕事についている。独立前の企業内診断士時代は、中小企業と自社利益最優先でお付き合いをしていた。
所属する大企業の利益をうみだすために、取引先の中小製造業から調達する製品のコスト低減を目指す。そのためには、中小製造業者に安定した品質、最適な納期、リーズナブルな価格を要求してきた。これはあくまでも大企業の立場での仕事であったからだ。独立後は公の立場で、中小企業を支援していきたいと考えて、公の支援機関を通じ中小企業支援の仕事に携わることになった。

台風の被災企業を支援せよ

 2019年秋、台風15号、19号で甚大な風水害の被災があり、小職は横浜市、川崎市、そして、栃木県の中小企業相談窓口で支援業務に携わった。補助金等を活用して折角購入した設備や仕事場が、天災により水浸しで生産がストップせざるおえない状況になった企業経営者の支援に多くの時間を割いた。できるだけ早く補助金が下りるように支援を行うためであった。

東京オリンピック開催に向けてテレワーク?そして新型コロナウイルス対策

 2020年に開催予定の東京オリンピックに向けて、外国からの選手や観客が来日し、東京都内、首都圏は大勢の人出で交通渋滞と物流の停滞が予測されていた。その解決手段として、テレワークの導入や時差通勤を推進する流れがあった。2019年は都内及び首都圏の企業を中心に在宅勤務(テレワーク)拡大が叫ばれるようになった。小職は都内の中小の印刷業界がテレワークを推進するプロジェクトに参画した。テレワークを導入して助成金の獲得を目指していた。下町の小規模印刷会社の経営者を訪問した。その会社ではテレワーク出来る業務は印刷のデザイン(設計)業務くらいと考えていた。しかし、お客様からはデザインの仕事はその会社の社内でやってもらわないと困ると言われていた。また、デザイン担当の従業員に話を聞くと、業務としてデザイン以外に納品物の授受や経理などの事務作業も担当しているため、会社に出社する必要があるという。また、10名未満の会社では就業規則の届け出義務もないため、就業規則もなかった。まずは、通常の就業規則を作成し、その後で、テレワークを追記することが、助成金給付の条件ということになり難航した。この話は新型コロナウイルス感染症の前のことである。現在は、大企業を中心に、新型コロナウイルス感染症対策として、否応なしに、在宅勤務(テレワーク)の世界になってしまった。今でも、中小企業は大企業と比べて、テレワークが遅れてしまっている。優秀な人材確保の観点からもテレワーク導入企業が有利である。このままの状態を放置していくと、大企業と中小企業の格差は益々大きくなってしまう。
 台風被災企業、テレワーク導入企業の支援、新型コロナウイルス感染症対策の中小企業支援と大忙しな時を過ごした。会社員時代では経験できない中小企業診断士としての生きがいを感じる日々を、現在まで過ごしてきた。

「ありがとうございました」が次の仕事への原動力

 小職の普段の仕事は主に3つのカテゴリーである。第一に、起業家・創業者の支援活動。第二に、販路開拓・ビジネスマッチングの支援。第三に、地元の中小企業の経営支援の仕事である。
 どの仕事でも、常に全力投入を心がけている。そして、頼まれた仕事は基本的に断らない。2年目は心を休めることができた休日(仕事の無い日)は1日もなかった。会社員時代では考えられない多忙な日々を過ごした。時間に追われ、仕事の締め切りに追われ、心に余裕がなくなることもあった。

「仕事の報酬は次の仕事である」

 そんな中でも、支援した中小企業の経営者から「ありがとうございました。助かりました。」と言われることが一番うれしい。その言葉をいただけると、次も頑張るぞという気持ちになるのだ。
 「仕事の報酬は次の仕事である」これが、中小企業診断士としての信条であり、基本の考え方である。また、いくら仕事が忙しくても、自分の知識、スキルアップのための勉強は続けていかないといけないと考える。独立後、いろいろな分野の仕事にめぐり会えた。これからも未知の分野の仕事にも挑戦していきたい。新たな出会いを求めて走り続けたい。

【滝沢 典之】

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