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日本コンピュータコンサルタント

【SDGsレポート】DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進で、持続可能な社会の実現に貢献(株式会社日本コンピュータコンサルタント)

株式会社日本コンピュータコンサルタント(NCC)

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進で、持続可能な社会の実現に貢献

ホームページ
https://www.n-c-c.co.jp/

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1. 企業概要

 1980年創業のIT企業(従業員240名)で、受託業務ソフトウェアの開発とパッケージソフトウェアの開発・販売を行っています。パッケージソフトには介護や障害者福祉の業務に役立つ「介舟(かいしゅう)ファミリー」や和牛農家の繁殖管理を助ける「moopad(ムーパッド)」という製品などを提供しています。
社会が直面する課題にイノベーションで応え、優れた自主技術・製品の開発を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

日本コンピュータコンサルタントロゴ

2. 具体的なSDGsの取り組み内容

 ITの普及に伴い、私たちの生活は進化し大変便利になった一方で、ITを活用しきれない業界との情報格差が生まれていますが、それらをソフトウェアやITサービスで解決し、DX(デジタルトランスフォーメーション)化が今後の課題である業界(介護やアグリ等)の産業振興を推進し、持続可能な社会の実現に貢献することを自社のSDGsミッションとしています。

「介舟(かいしゅう)ファミリー」
 介護保険や障害者福祉サービスの計画~請求書作成の一貫した業務での、ケアマネジャーや介護サービス提供事業所の「業務の効率化」を実現。
✔ 活動記録の電子化とデータ連携により紙の節約と作業効率化
✔ オンライン会議で打合せがいつでもどこでも可能に
✔ システム更新がクラウド環境で即時反映
✔ 顧客環境の不具合時にクラウド環境でのリモート対応

「moopad(ムーパッド)」
 和牛繁殖に関する情報を蓄積し繁殖効率向上に貢献できるITサービス。牛一頭一頭の作業で集まるデータをパソコンやスマートフォンなどで常に監視&状況把握。繁殖情報を家族やスタッフとの間で共有し、チームワークを強化できるITシステムを提供。
✔ 自治体への提出帳票のペーパーレス化
✔ 今まで紙で管理していた繁殖管理をITで見える化

また、人権問題への取組みやスポーツの推進を始め、経済・社会・環境の各分野において、様々なSDGsへの取組みを推進しています。
● 人権デューディリジェンスの実施
● 2023ワールドトライアスロン横浜大会の公式サポータ
● 経済分野への取組み
 ✔「よこはまグッドバランス賞」(横浜市)の取得
 ✔ 「かながわ子育て応援団」(神奈川県)の活動
 ✔「優良申告法人」(神奈川税務署)の表敬を継続
● 社会分野への取組み
 ✔ 健康企業宣言(健保連神奈川連合会が優良企業を認定)
 ✔ プライバシーマーク(JIPDEC)の取得
●環境分野への取組み
 ✔ 検索エンジン「ECOSIA」を使ってWeb検索しよう!
 ✔ 廃棄物削減(年度目標の設定とペーパーレス化)、リサイクル推進(再生資源の活用)

3. SDGsの取り組みを始めたきっかけ

 コロナ禍をきっかけに社内でのコミュニケーションや一体感への不安を抱く中、従業員エンゲージメント向上のため、リテンションプログラムの一環としてSDGsへの取組みを中期経営計画(2020-2022)の目標に織り込み、具体的戦略として「SDGsターゲットの選定とHP公開」を策定しました。ワーキンググループを発足して、マテリアリティ・マトリックス(重要課題の特定)を使ってターゲットの選定を行い、2021年4月1日にSDGs宣言として自社HP上に公開しました。その後、「かながわSDGsパートナー」に応募し、2022年5月26日に認定登録をいただきました。

4. SDGs活動の成果

 リサイクル事業など特定の業種だけではなく、SDGsの成果が見えにくいソフトウェア業界であっても、また、企業規模や予算などとは関係なく、従業員に負担をかけずに誰もが簡単にSDGsを身近に意識できる活動はないかと検討していたところ、今回「みんなのSDGs賞」を受賞した「ECOSIAの活用」に出会いました。

 日頃、何か環境にやさしい活動をしようと思っていても、いざ何から始めていいのか分からない中で、ECOSIAはただ検索するだけで木が植えられるという非常に簡単なエコ活動です。ITサービス業で日常的にPCを利用したWeb検索を行うため業務利用頻度も高く、検索エンジンとしての性能や安全性も問題ないため採用しました。従業員にとっても取り組みやすい内容であるため、まずは管理部門から運用し、活動内容を社員に広めることで、社員自身が「エコの気付き」を自律的に持てる活動となったことが、大きな成果です。

(写真提供:神奈川県)

「ECOSIA」とは:
2009年にドイツの企業が開発した検索エンジンで、収益源である広告収入の80%を非営利団体WWF(世界自然保護基金)に寄付しており、日常業務で検索を行うだけで、自然保護に寄与する活動になります。ECOSIAで約45回検索するごとに1本の木が植えられ、これまでに1億本以上の植樹が行われているとのことです。

5. 実際に取り組んでわかったこと

 コロナ禍で従業員の働き方や意識が変化する中で、全従業員が共通の目標を持ち、日常的に活動に取り組むことで、従業員満足度やモチベーションの向上と一体感の醸成に大きく貢献しています。
また、SDGsへの取組みを公表することで、顧客からの信頼獲得と優秀な人材の確保に寄与していると感じています。

6.今後の課題・さらに取り組みたいこと 

 今回、「かながわSDGsパートナー」の一員として神奈川県およびパートナー企業・団体のみなさまのSDGs事例に触れる機会が多くなったことで、自社のみでは気付かなかったSDGs活動の情報収集や検討する機会が増えました。パートナーの皆さまとのミーティングなどを通して自社のSDGs活動を継続的に見直し、社会的課題の解決に取り組んで、持続可能な社会の実現に貢献する会社となるよう、今後もSDGs事業を推進していきます。

おわりに

身近なツールを活用したSDGsへの取組みから、今後はSDGsを将来のビジネスチャンスの拡大と捉え、事業展開を進めており、さらなる発展が期待されます。

(レポート:中小企業診断士 北村 明彦)

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