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【SDGsレポート】仲間と、お客様と、パートナー様と、世界と。共創(ともづくり)できる会社であり続けたい(株式会社MURONE)

株式会社MURONE

仲間と、お客様と、パートナー様と、世界と。共創(ともづくり)できる会社であり続けたい

ホームページ
https://murone.co.jp/

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1. 企業概要

 当社は、鋳鉄製品の高精度加工を中心に行っている、創業50年超えの会社です。本社工場は、横浜市鶴見区にあり、従業員は現在約50名です。

 「共に喜び 楽しさを通じて 最高な一歩を創る」を経営理念に掲げ、「自由闊達な共創り」「手考足思(手で考え、足で思う)」を実践しています。

 現在は、第二創業期と捉え、次なる飛躍のため、個性豊かなアイデアと技術力を出し合い、世界にはばたくグローバル企業を目指したいと考えています。

「MURONE」は、当社の得意とする幾何公差の加工を意味しています。「M」同心円、「U」位置度、「R」平行度、「O」同心円とザグリ穴、「N」段間加工、「E」溝加工を表し、幾何公差5/1000mm以内の寸法で仕上げられる高精度加工ができるものづくりに誇りを持っています。

2. 具体的なSDGsの取り組み内容

【8.働きがいも経済成長も】
 ベトナム人高度人材を正社員として受け入れています。工場女子として働きながら、工場の緑化や新素材開発等のSDGsに取組み、インスタグラムで発信をしています(達成目標8.8)

【9.産業と技術革新の基盤を作ろう】
 資源利用効率の向上、農業の生産性向上、エネルギー新技術を開発する研究所の立上を目指しています(達成目標9.4)

【12.つくる責任 つかう責任】
 成形に必要な金型を自作し、食品の端材から天然素材100%の新素材を作り、端材の再利用に取組んでいます(達成目標12.5)

【13.気象変動に具体的な対策を】
 プラスチック製品を天然由来の新素材に代替させる取組で、環境負荷の低減に取組んでいます(達成目標13.3)

【17.パートナーシップで目標を達成しよう】
 植物素材を使った新たな製品づくりに、東京大学発ベンチャー企業fabulaや、近隣のNPO法人雑貨工房みらいと連携して進めています(達成目標17.17)

3. SDGsの取り組みを始めたきっかけ

 第二創業期にあたり、既存の下請的金属加工業だけでは、会社を成長させることは難しいと考え、新たにプロダクツを開発しB2Cに挑戦できないかと検討開始しました。ところが、なかなか簡単にアイデアは出てきませんでした。

 このため、全くの異業種でしたが、飲食店事業に取組み、直接消費者と向き合ってみました。そこで、多くの食品廃棄物の発生を課題と捉え、食品廃棄物を材料として新たな商品に利用できないものかと考え始めました。

 偶然、テレビで、東大発ベンチャー企業の株式会社fabula様の特集を見ました。食品廃棄物を乾燥粉砕し加熱圧縮させ、堅い素材を作るという話でした。すぐに、fabula様にコンタクトし、新製品開発の取組を始めたというのが、当社のSDGs取組のきっかけです

4. ステークホルダーとの連携

【従業員との連携】
 ベトナム人も含めた若手社員にも新規事業の取組に参画してもらい、新規製品についての様々な意見を出してもらいながら、検討を進めました。

【自治体との連携】
 22年9月、川崎市「第5回かわさきSDGsゴールドパートナー」に登録されました。神奈川県「第7期かながわSDGsパートナー」に登録されました。登録パートナーとなったことで、登録パートナー同士のSDGs連携取組の機会が増しています。23年2月、かながわみんなのSDGsで、「神奈川県中小企業診断協会賞」を受賞しました。

【社会への情報発信】
 こうした取組が、23年3月31日刊工業新聞でも取り上げられ、SDGsへの取組を広く社会に情報発信しています。

参考:『ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 (newswitch.jp)「植物素材100%の製品開発、金属加工会社が東大発ベンチャーの技術で実践するSDGs」』

5. SDGs活動の成果

 一番大きな成果は、会社の知名度が上がったことで、様々な引合が多く寄せられたことです。全くの異業種において、ベンチャー企業と取組んだことにより、当社の技術力、発想力に魅せられた企業様から、様々な相談や提案、提携の話が寄せられています。

 また、当社には当社理念の共創(ともづくり)に共感するネットワークがあり、多様なニーズに応えています。SDGsの活動が、こうしたネットワーク企業の新たな挑戦の機会も増やしたと考えます。

 現在、農業の生産性向上やエネルギーの新技術を開発するために、研究所の開設を検討中です。今回の取組により、社内における仲間との共創の理念もさらに浸透してきており、「やってみないと分からない」ながらも新事業に挑戦する姿勢が、社内の活性化を醸成してきていると考えます。

6.SDGs活動を通じてわかったこと・今後の課題 

 異業種のB2Cへの挑戦を行う中で、様々な取組を行い、結果として、気がついたらSDGsにつながっていたというのが、実感です。

 従来培ってきた高精度加工技術を武器に「面白いことを世に伝えていきたい」という願いを抱いております。当社の理念は、共創(ともづくり)です。これはまさに、SDGsの「達成目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」という共創の精神です。様々な企業や団体とパートナーシップを組み、SDGsの視点を織り込み、共に課題解決につなげたいと考えております。

 そして、将来的には、既存の産業をしっかり支える土台としての現在の金属加工事業と、自分たちで創り出した新たなプロダクツを世に提供する新事業との二本柱が出来ればと考えています。

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