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連載企画第4回 農政関係者のところに行ってきました

JA グループ神奈川 営農サポートセンター

神奈川県農業協同組合中央会(以下 JA 神奈川県中央会) 営農企画部長 兼 営農サポートセンター長 由良部長を訪問し、営農サポートセンターの取組みについてお話を伺いました。

JA 神奈川県中央会の役割

JA 神奈川県中央会は、県内のJA(農協)、連合会(JA 県信連・全農かながわ県本部・全共連県本部県厚生連他)を会員に、JA・連合会事業の健全な発展の支援を目的に、農業協同組合法に基づき設立されました。昨年9 月には農業協同組合法の改正により、新たな中央会として非出資の事業連に組織変更しました。

JA グループ神奈川(県内のJA・連合会の総称)は、約31 万人の組合員で構成される組織で、神奈川農業の振興はもとより、県民の食料を守る活動や地域社会に対する貢献など幅広い事業・活動を行っています。中央会は、代表・総合調整・経営相談の3つの機能を持ち、会員の経営および組織・事業の支援や業務監査、教育などの事業を行うほか、行政庁への政策要請を行うなど公共的な役割も果たしています。

また、県内農業やJA事業運営への県民理解を広めるため、TVK 番組「旬彩ナビ」(毎週日曜日:午前9 時~ 9 時3 0 分: 毎週月曜日 午前1 0 時~ 1 0 時3 0 分再放送
( https://www.jakanagawa.gr.jp/jagk/knavi.html ) の提供も行っています。

営農サポートセンターの役割

平成29 年度より、「農業者の所得向上」実現のためにJAグループで進めている「営農・経済改革」の取り組み支援を目的に、JA神奈川県中央会事務所内に中央会・各県連(県信連、全農県本部、全共連県本部)担当者をメンバーとする「営農サポートセンター」(3 月現在13 名)を設置・運営しています。

具体的には、「営農・経済改革の実践」、「営農支援にかかるJA人材育成」、「新たな販売の企画・展開」、「農業金融の充実・強化」、「農業経営管理支援」の5 つを柱に事業を展開しています。特に県下共通の重要課題については、JA担当者をメンバーとするに課題別研究会開催しています。現在、課題別研究会は①かながわ農業のあり方(販売力の強化) ②営農支援あり方(営農支援体制の整備)③労働力確保支援(担い手の育成、労働力確保)④有害鳥獣対策 ⑤共同利用・運営(施設の共同利用)をテーマに、対応策・課題解決策等の具体化・展開を進めています。

30 年には、JAが保有するデータを活用して「生産・販売状況の見える化」(気付き)と「経営状況の見える化」(経営改善)が行える「営農サポートシステム」を整備しました。現在県内2JA でシステム運用がされ、農業者の経営分析を通じた農業経営改善の提案等を進めています。

また、直売所・スーパー・市場などあらゆる場面で神奈川県産農畜産物が優先的に選ばれる、「優位販売」を新たな販売戦略に、「かながわじゃん」の統一キャッチ・ロゴ・キャラクターを通じた、県内での販売展開を進めています。また、テーマソングやダンスも制作しています。

中小企業診断士に期待すること

「農業者の所得向上」に向けJAでは様々な取り組みを進めています。そのなかでも特に農業経営改善が重要な取り組みとなっています。農業者の経営実態をみると経験則によるところが多く、まだまだ客観的なデータに基づく経営の分析・改善は十分でなく、またJAにおける改善提案ができる担当者の確保や対応体制も整備がされておりません。意見交換の機会を通じ知り合えた神奈川県中小企業診断協会の方々から農業経営の分析や改善提案手法等のアドバイスをいただきながら経営改善手法の確立と担当育成を進めていけたらと考えています。

【齋藤 友一】

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