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連載企画 中小企業のIT化 (1)中小企業のIT導入状況

皆様が診断業務を行うに当たって、中小企業の経営者から皆様の専門分野以外の相談事にも応じるケースがあるかと思います。近年は、生成AIツールの活用、SNSを活用したマーケティング、働き方改革に関するシステム導入等、IT技術を利活用する企業が更に増えてきており、そのようなITに関する相談をされることもあるのではないでしょうか。そんな時、日頃からIT技術の動向に触れていたり、ご自身の業務でAIやSNS等のツールを活用したりしていないと、どのようなITシステムやツールの提案をしたら良いか分からず、相談に応じるのが難しいのではないかと思います。

筆者は、前職はIT企業に所属し、主に中小企業の製造業に対して生産管理システムの導入支援などのコンサルタント業務を行ってきました。また、現職では中小企業支援機関に所属し、中小企業の規模や業種等に応じた様々なIT利活用に係る支援をしてきました。本連載では、まず、中小企業のIT化やDX化に係る現状や課題をお伝えし、具体的なITの利活用方法等についてご紹介予定ですので、是非中小企業のIT化支援に活かしていただければお思います。
初回は、「中小企業のIT導入状況」をテーマにお伝えします。

■第四次産業革命への移行

近年、世界は第四次産業革命への移行が行われている真っ只中にあり、AIやロボット等のITの技術的進歩により、単純に業務の自動化(=業務効率化)が進むだけでなく、ITそのものの自律的な最適化が可能になりました。すなわち、AIやロボット等のITを活用することで、より付加価値の高いソリューションを顧客へ提供することができるようになりました。逆に、IT技術を経営に活かせていないと顧客に新たな価値を提供することができず、競合にも打ち勝つことができない時代となってきました。

■中小企業がITを導入する理由

まず、中小企業がITを導入しなければならない理由はなんでしょうか。ここでは4つ紹介します。
①人手不足に対するため:IT利活用により、少人数でも業務を行える体制の構築
②働き方改革を進めるため:テレワーク等の導入で優秀な人材確保や従業員の定着率向上
③業務効率化のため:RPAや生成AI活用による自動化及び効率化
④ビジネスチャンス拡大のため:デジタルマーケティングの活用で販売促進

資金や従業員の確保が困難である現状において、IT導入による業務効率化や人手不足対応を図っていくこと、また、ITをビジネスに活かしてビジネスチャンスを広げることが重要であると言えます。

 ■中小企業のデジタル化の取組

近年の中小企業のIT導入状況は如何でしょうか。少し古いデータですが、中小企業白書2021年によると、コロナ禍における感染流行拡大に伴ったデジタル化の取組において最も重要度が上がったのは、全産業のうち、「経営判断や業務プロセスの効率化」を挙げる割合が約半数を占めており、業務プロセス効率化に関する重要度が上がっています。

ITツール・システムの導入状況としては、コロナ禍前から、「人事」や「経理」関連のITツールの導入が進んでいましたが、コロナ禍を経て、オンライン会議やリモートワーク等、「コミュニケーション」関連のITツールの導入が増えてきており、働き方改革の取組が進んできました。また、デジタル化に対する優先度の変化として、「デジタル化の事業方針における優先順位」が感染流行前に比べて高くなっています。

 ■まとめ

第四次産業革命におけるIT技術の進歩だけでなく、感染流行拡大に伴う企業存続のための取組として、AIやロボット等を活用した「人手不足への対応」「業務効率化」やテレワーク導入等「働き方改革」が進んできました。このような直近の様々な出来事が、デジタル化の重要性を再認識させる一つの契機になったのだと思います。
次回は、「中小企業のDX化」をテーマにお伝えします。

【佐藤 圭】

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