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診断士インタビュー
後藤貴昌
会員

診断士の匠 仕事は「自己革新」と「社会貢献」である

診断士として活躍する先輩から知恵や助言をいただく『診断士の匠』。今回は、大手広告代理店を経て、現在は「サステナブル経営研究所」を経営し、「幸福な地球社会」の実現に向け活動されている後藤さんにお話を伺いました。
プロフィール
大手広告代理店およびグループ会社にて環境プロジェクトを立ち上げ、環境保護に関する活動をリードし、独立。
独立後も環境保護に関する社会貢献活動を一貫して行っている。
● ご経歴と独立までの経緯について教えてください
宮崎県の自然豊かな環境で育ち、幼少期から「自然を守りたい」という強い想いを抱いていました。大学時代には環境庁(現・環境省)のレンジャーを目指しましたが、夢かなわず挫折を経験します。その後、「楽しい仕事をしたい」との思いから1980年に大手広告代理店に入社。会社で多忙を極める中、32歳の時に中小企業診断士の資格を取得。その後、2002年~社内の環境プロジェクト、2008年~サステナビリティ研究部に配属され、自身の原点である環境分野をビジネスとして形にし、56歳の時に独立。その後、2013年にサステナブル経営研究所を設立しました。独立後は、上智大学大学院・千葉商科大学で環境分野の非常勤講師として教鞭を執る傍ら、環境ビジネス創業支援や環境関連企業の顧問など、多岐にわたる活動を行ってきました。
● 現在のお仕事について教えてください
現在の活動は、主に以下の3つの柱で構成されています。

1)サステナブル経営コンサルティング: SDGs経営支援や創業支援、環境ビジネスのコンサルティングを行っています。また、居住地である「藤沢サスティナブル・スマートタウン」では、住民として持続可能なまちづくりを提案しています。
2)キャリアデザイン支援:40代〜50代を対象に、人生100年時代を見据えたキャリア形成のメンターや講演活動を行っています。
3)不動産賃貸業:都内と神奈川県でマンション賃貸を行っています。これにより、「お金を目的に仕事をしない」という信念を支える経済的基盤となっています。

さらに、人生を通じて「遊び・学び・仕事」をバランスよく実践することを心がけています。
●仕事の中で大切にしていることを教えてください
最も大切にしているのは、「お金を目的に仕事をしない」という確固たるポリシーです。お金はあくまで手段であり、仕事の判断基準は「自己革新」と「社会貢献」にあります。会社員時代、多額の予算が動く案件であっても、自身の倫理観に反する仕事は上司と衝突してでも断りました。また、入社時から、仕事の傍ら中小企業診断士を含め20以上の資格を取得し、「自己革新」の結果を形にしてきました。この「自律的な精神」こそが、質の高い仕事を生む源泉となっています。
● 今後のビジョンを教えてください
今後のビジョンとして掲げているのは、「幸福な地球社会」の実現です。具体的には、単なる環境保護に留まらず、人々のウェルビーイング(幸福、健康、福祉)を包括した持続可能な社会のモデルを、自身のライフワークとして追求しています。現在取り組んでいるまちづくり活動においても、「世代交代の循環」など、100年先を見据えた持続可能なコミュニティの構築を模索しています。
● 若手診断士に向けたメッセージをお願いします
まず、「自己革新」を続けるための「好奇心」を持つこと。常に新しい学びを止めず、変化を楽しむ姿勢が診断士としての息の長さに繋がります。次に、4つの「自由」を獲得すること。独立診断士になることは、「時間・空間・経済・精神」の自由を得る近道です。この自由こそが心身の健康維持に直結します。最後に、「利他的な行動」で良好な人間関係を築くこと。「社会貢献」に繋がる仕事、誰かの役に立つ仕事を優先することで、結果として良好な人脈が形成され、仕事もついてくるようになります。
後藤さんのお話から、何事にも好奇心を持って利他的な活動をすることの大切さを学びました。また、そのような活動が人生100年時代を若々しく元気に生きるコツのように感じました。
【井上 雅之】