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診断士インタビュー
大野千佳さん
会員

令和を築く診断士「新たなビジネスを、芸術との融合で創造する」

「令和を築く診断士」では、様々な分野で活躍している協会員の方々をご紹介しています。今回は、大野千佳さんにお話を伺いました。大野さんは現在、美術、音楽、舞踊、古典芸能などの芸術を振興している公的団体の文化施設でお仕事をされています。神奈川県中小企業診断協会へは令和4年6月に入会されました。
【プロフィール】
・2022年診断士登録
・令4会運営委員
・会員支援2部執行役員
●現在のお仕事をするきっかけはなんでしょうか?
学生時代、コンテポラリーダンス(テクニック、表現形態に共通の形式を持たない自由な身体表現=ダンス)をやっていく中で、芸術の魅力にふれました。自主公演をやるなかで、チラシの作成などの広報や当日の運営などの制作に興味を持ち、それに関わることができる県下の文化施設にはいりました。そこでは、まだあまり注目されていなかった人の公演を主催し、後に注目されるようになったりして、充実していました。
●中小企業診断士を取得したキッカケを教えてください。
①育休後、現場での仕事は夜も大変遅かったため、希望して経理・企画などのスタッフ部門への配転となりました。約10年間、経理そして経営企画で、財務や経営の見直し等の仕事を続けていくうちに、経理・経営企画は自分の性に合っていると強く思いました。正直、はまりました。②あるとき税理士などの士業、街づくりコンサルタント等と打ち合わせする機会がありました。相手の意見について私は「半分わかるが、半分納得できない。こちらの状況を分かって頂けてない」と強く感じた場面がありました。意見交換した相手の名刺に「中小企業診断士」との肩書が書かれており、その内容を調べると面白そうなので勉強したくなりました。これらを学ぶことが、本業にも活かせると考えました。
●現在中小企業診断士としての活動はどんなことをされていますでしょうか。
今は、診断士らしい活動はあまりしておりません。今後芸術の素晴らしさを伝えていく上で、興味のない方にその良さを知って頂くにはどうしたらよいかを追求する際、診断士で勉強したことが役に立ちます。さらに、今はマネージャーなので色々任されており、様々なプロデュースができます。今まで勉強したマーケティングを現場に合わせて試しています。公的な文化施設のため民間企業とは違う難しさもありますが、学んだ知識を活用して色々挑戦していきたいと思います。
●診断士の知識を活用し、本業をすすめる上で大切にしていきたいことは何ですか?
本当に自分の得意なことで社会の役に立ちたいと思います。①芸術とビジネスに関わりを持たせることで、あらゆる芸術の活動範囲を拡大していきます。②一方、ビジネス上でアート・芸術の発想を取り入れることで、今までにない着想、きっかけを作れるのではないか、ビジネスの幅を拡大することに役立てるのではと思います。今勤めている組織では上下関係に関わりなく芸術について考えていますから、民間会社とはものの考え方が少し違うかもしれません。もともとプロデュースが好きであり、診断士発想の武器を手にして、本業に活かす、今までにないビジネスをアート・芸術で融合し創りあげていくことには、大変わくわくします。
●後輩診断士にむけたメッセージ
まだアドバイスできるほど診断士歴、入会後の時は経ていませんが、ただ言えるのは、是非協会の仕事のスタッフになってみてください。私は、令4会の運営委員をしていました。また、昨年「女性診断士懇談会」を開催しました。当初は何の人脈もありませんでしたが、積極的に協会に関わり、人と接していくことで交流もできました。行動しないと何も始まりません。協会活動で人との関わりあいを創り、つながりを是非大切にしてください。
【明田 知大(あけだ ちひろ)】