診断士インタビュー
村上知也さん
会員
診断士の匠「ビジネスのなかで資格が活きているって実感できる働き方」
- <プロフィール>
- ・独立診断士
・2008年 診断士資格取得
・株式会社にぎわい研究所代表
・IT支援やセミナー講演など実績多数
- 診断士として長くご活躍されている先輩から、その経験やノウハウを学ぶ『診断士の匠』。今回は独立診断士の村上知也さんにお話を伺いました。若手診断士にとっても参考になるお話が多数ありましたので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
- ●これまでの経歴、現在の主なお仕事内容を教えてください
- 私は元々NTTグループでERPコンサルタントをしていました。診断士取得後に独立して、いまは公的支援機関の仕事をしたり、専門家派遣で様々な地域の企業支援をしています。また、セミナー講師も年間50回ほどやっています。相談を受ける内容としてはネットでの販促やデジタル化に関するものが多いです。「ITなら任せてください」と自己PRしているので、こういう仕事のご相談を頂けているのかなと思います。
- ●独立したときのことを教えてください
- 診断士の資格を取ってから企業内診断士として診断士の予備校講師を副業でしていました。資格を取得して2年後に予備校の先輩診断士から研修の仕事を紹介されたことをキッカケに会社を辞めて独立しました。何とかなるだろう、という軽い気持ちでした。独立後も、予備校講師を続けていました。他にも研究会活動にも積極的に参加して、そこで知り合った先輩診断士から仕事を紹介してもらっていました。あとは独立前からホームページを開設して運用していたのですが、ホームページを見た方から仕事の相談を頂くこともありました。「知らない人から相談が来るんだ」って、喜びと驚きがあったことを覚えています。
- ●独立して良かったこと、良くなかったことを教えてください
- 予備校講師をしていたときに、ホームページに自分の顔が出ているのを見て嬉しいなと思いました。大企業に勤めていると自分の名前で仕事する機会はなく部品の1つとして働いている感じがありました。もちろん、そういう働き方も悪くないと思っているのですが自分が仕事を産み出している感じがして新鮮でした。また、人に感謝される頻度が増えたこともモチベーションになりました。良くなかったことは、そんなにないです。良くなかったこととは少し違うのですが、いま振り返ると最初のころは働きすぎたかなと思うところはありました。ちょっと納期が厳しい仕事を受けたり、最初の3年くらいは体が辛くなることも度々ありました。今は体調管理にも気を配りながら仕事をしています。
- ●神奈川県協会の魅力を教えてください
- 仕事をみんなでやっていこうというオープンなところがとても魅力的だと思います。これだけ色々な仕事を公募に出すというのは他にはないんじゃないかなと思います。会員数も多すぎず少なすぎず規模が丁度良いというのもあるかもしれません。独立した方などは協会の仕事が良いキッカケになるのではないでしょうか。
- ●若手診断士にメッセージをお願いします
- 独立・企業内問わず中小企業支援に携わる人がもっと増えると良いなと思っています。一方で、大企業のなかで資格が活きるのならそれも良いと思います。要は、資格を取ったのに何の役にも立たないなと感じるのではなく、資格を取ってビジネスのなかで活きているって実感できるような働き方をしてもらえたらと思います。また、中小企業支援だとデジタル化や事業承継など案件は沢山あるのにやれる人が不足していると言われたりします。私もデジタルが専門領域なので、一緒に支援できる人が増えると良いなと思います。
- 【具志堅 智彦】