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診断士インタビュー
丸田佐和子さん
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令和を築く診断士「診断士・経営者が一体となった伴走支援」

 今回は、独立して 4 年目を迎える丸田佐和子様にお話を伺いました。丸田様からは、仕事内容だけでなく日頃から意識していること等、読者の皆様も大変参考になるお話を頂きました。是非、最後までご覧下さい。
プロフィール
2017 年診断士登録、独立診断士
丸田コンサルティングオフィス代表
起業家や地域企業の新事業展開におけるビジネスプラン作成、資金繰り、販路開拓を中心に幅広いサポートを行っている。
今のお仕事内容について教えて下さい。
 前職にて地方銀行に勤務し、融資や経営改善を中心とした法人営業の経験をしました。その経験を活かし、補助金や融資の支援等、資金調達の支援をメインに行っております。また、神奈川県の公的機関で創業・ベンチャー支援に携わっており、事業がしっかり軌道に乗るよう販路開拓等、経営者と伴走して支援を行っております。この他には商工会議所や信用保証協会の専門家派遣のお仕事にも携わっております。
「経営者と伴走して」という言葉が印象的でしたが、伴走する上で特に意識することはありますか。
 1 つでも多く、経営者が気付いていない客観的な視点での提案や助言を意識しております。顧客からのオーダーに応えることも大事ですが、経営者との対話を通じて課題に対して多角的な視点で提案できるのではないかと考えることも大事です。
 例えば、事業承継の相談を受けた際、事業承継の提案と併せて会社の事業計画を後継者と一緒に伴走して考えました。事業を承継するまでのプロセスである事業承継計画を考えることも大事ですが、事業承継した後、どんな会社にしたいと考えているのか、つまり会社の事業計画自体を考えることは非常に重要です。
 このように、当初の顧客からのオーダーだけでなく一緒に伴走して対話を重ねることで見つかった経営課題に対する提案も行い、より付加価値の高い提案ができるよう意識しております。
神奈川県中小企業診断協会の魅力を教えて下さい。
 風通しが良く周りの診断士との距離が近い組織であり、自然体で活動できるのが魅力です。同期会(平 30 会)の繋がりも強く、コロナ前は懇親会を行う等、同期同士で交流を深めておりました。今も同期とは仕事で繋がりがあり、同期会で知り合った女性診断士が私と住まいが近いこともあって、意気投合し今も一緒に仕事をしたり情報交換したりしております。
 この他の同期も皆さん強みがあるので、他の会員にも声を掛けながら仕事ができることは今の私の財産です。神奈川県の協会を通じネットワークが広がり、今の仕事にも生きております。
今後の抱負について教えて下さい。
 コロナ禍で資金繰りが厳しくなる企業が増えると思うので、私の強みを活かし 1 社でも多くの企業の資金調達や経営改善の支援ができるように頑張りたいです。私は独立して約 3 年になりますが、今までは目の前のことを何でも前向きにチャレンジしておりました。3 年が過ぎ多くのことを経験できたので、今後は原点に戻り自分の強みを活かした支援にシフトしていきたいです。
今後独立を考えている診断士に向けたメッセージを教えて下さい。
 仕事を円滑に行うためにも人脈形成が大事だと思います。人にもよるかもしれませんが、独立したら孤独に感じる場面があります。何かあった時、仕事の相談ができる仲間がいることは非常に励みとなり、誰かに相談しながら仕事を進めることで違う視点での意見やヒントが得られたり、効率が良くなるだけでなく、結果的に事業者様のためにもなることが多いです。案件の紹介だけでなく、仕事を円滑に遂行するためにも人脈形成が大事であると思います。
終わりに
 丸田様のお話を通じて、「伴走支援」という言葉が特に印象的でした。経営者に寄り添い、経営者と一緒に伴走しながら支援をすることが大事だと強く感じました。また「伴走支援」は、経営者に限らず同期の診断士等、診断士と一体となり支援する形もあると気付きました。
【金谷 浩司】