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診断士インタビュー
与那覇幸子さん
会員

令和を築く診断士 「一期一会を大切にして、社長の強みを見つける。」

「令和を築く診断士」では、様々な分野で活躍している協会員の方々をご紹介しています。今回は、与那覇幸子会員にお話を伺いました。診断士登録から1年で、令4会の執行役員、診断士の日フェスタ担当として、運営を担われています。
プロフィール
・2022年診断士登録
・会員支援1部執行役員
・東京都中小企業振興公社勤務
●与那覇 幸子さん、まずは自己紹介をお願いします。
はい、与那覇幸子です。結婚してからは沖縄の方ですか?とよく言われますが、神奈川県の出身です。大手電機 (半導体)メーカーや、ベンチャーなどの小規模企業での経験を経て、現在は(公財)東京都中小企業振興公社に勤務しています。
●診断士になる決断をした理由は何でしょうか?その背景や動機をお聞かせください。
まず、大企業勤務の時代に、セカンドキャリアを考えるきっかけがありました。今までの業務経験や、マーケティングのキャリアを形にできることができれば良いなと考え、その中で診断士の資格を活かせる仕事に魅力を感じ、勉強を始めました。また、転職活動とコロナ禍が重なったために、やむを得ず自宅滞在時間が長くなったのですが、そのおかげで 診断士試験に集中して取り組む時間ができました。 子供も受験の時期だったので、親子で、励まし合いながらの試験勉強でした。
●診断士としての活動について教えていただけますか?
診断士になったばかりの頃は、みなさんもそうだと思いますが、何から始めたらよいか、わかりませんでした。できるところから、いろいろな勉強会に参加したりもしました。2022年7月に神奈川協会に入会した時期に、ちょうど運営委員の公募があり、すぐに立候補しました。診断士の日フェスタでは、相談員の経験を得るだけでなく、運営・設営などに取り組みました。他に、協会活動 とは別に、関係のある企業の社長さんと一緒に商工会の無料経営相談に同行させてもらって、実際を学ぶ機会を得たこともありました。お金を稼ぐ、というよりは、社長の立場で考えることについて学んだ経験でした。独立しようと考えた時期もありましたが、多くの経験を積むことも大事だと考えました。

2023年になって、公的機関の公募のお知らせが入るようになり、現在の(公財)東京都中小企業振興公社での仕事に繋がっています。毎日たくさんの事業計画書を読み、ブラッシュアップしています。事業計画書からは、社長さんたちの想いが溢れています。そして、実際にお会いすると、計画書に書かれていない、更にたくさんの想いにふれることができました。多様な社長さんがいますが、ヒアリングの中で、ご自身も気がついていない“強み”を見つけることがたくさんありました。対話を通して、そのようなことを社長さんと一緒に振り返って「活きた事業計画書」にしています。
●診断士としてのポリシーや重要視している価値観などはありますか?
何よりも、一期一会を大切にしています。これまで多くの人との出会いがあり、ネットワークを築くことができました。特に、相手の強みを見つけることを心がけております。例えば、ヒアリングの際に、経営者や会社の強みがわかると、事業の解や新規事業の狙いを把握しやすくなり、アドバイスに役立ちます。また、強みが印象に残るので、忘れにくくなりました。おかげさまで診断士になって人脈がとても広がりました。最近では困っている人に適切な人を紹介するという、さらに新しい出会いを繋ぐ機会もあり、驚いています。
●最後に、後輩診断士へのメッセージをお願いできますか?
焦らないで、とお伝えしたいです。クロネコヤマトで知られる宅急便システムを創設した「宅急便の父」として知られる小倉昌男さんの「経営学」という書籍に、「サービスが先、利益は後」と書いてあります。まずは、利益のことは考えず、自分のできることをやっていけば、いずれ仕事につながると考えています。また、診断士の世界は、まだまだ女性が活躍する余地があると思います。積極的に自分の存在感を示すことが重要だと思います。
インタビューを通して、与那覇さんが、技術と経験を積まれているだけでなく、優しい人柄や積極的に相手を思いやって支援しようとする姿勢が伝わってきました。さらなるご活躍を期待しています。

【千葉悠平】