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診断士インタビュー
松本典子
会員

時代の変化に柔軟に、常に成長と傾聴を大切に

-プロフィール
 2016年中小企業診断士登録
 H28会・独立診断士
 事業承継マネジャー
 東京都よろず支援拠点コーディネーター
 TOKYO創業ステーションプランコンサルタント 等
-現在のお仕事についてお聞かせください。
中小企業診断士の仕事を「話す」、「診る」、「書く」に分けるとすると、私の場合は「診る」仕事が中心で、公的機関との仕事が多いですね。2020年4月から国の経営相談窓口である「東京都よろず支援拠点」のコーディネーターや、中小企業基盤整備機構の創業支援拠点アドバイザーの仕事を始めました。また2年前から東京都中小企業振興公社の「TOKYO創業ステーション」の相談員を務めており、スタートアップ企業の支援をしています。これら公的機関での窓口相談に加え、商工会議所による専門家派遣や、セミナー講師、原稿執筆等をやっております。
-独立診断士となったきっかけについてお聞かせください。
中小企業診断士に登録する前は特に独立について考えたことはありませんでした。ただ私は診断士の受験勉強をしていた時間が長く、せっかく取得した資格をどうしたら長く活かしていけるかということは考えていました。登録してから半年が経ったある日、ある独立診断士の先生と食事をする機会がありました。その時「松本さん、独立ってこわくないんだよ」と言われたのが、初めて独立について考えることになったきっかけです。

私のそれまでの経歴は、総務・経理・人事とバックオフィス系のいわゆる事務方OLだったので、最初は「えっ、ホント!?」と思ったのですが、実際に話を聞いてみようと色々な診断士の方々に会いに行きました。独立されている診断士の方にも「どうやって独立されたんですか」と聞いてまわっているうち、色々な方のご縁で、地元藤沢の商工会議所を紹介して頂いたり、「神奈川県よろず支援拠点」のコーディネーター着任の機会を頂きました。

だんだん仕事が増えていき、「私、これで食べていけるんじゃないか」という感じになってきたので、独立を決意しました。ずっとバックオフィス系の仕事をしてきたので、人に直接会って何かできる、フロントライン系の仕事をしてみたいとも思っていましたが、こんな未経験の異分野への転換は診断士にならなければ無理だったと思います(笑)。
-神奈川県中小企業診断協会の魅力についてお聞かせください。
協会の諸先輩方には大変お世話になり、色々なことを教えて頂きました。神奈川県中小企業診断協会には理事の方をはじめ、第一線の中小企業支援の現場で活躍している方が多いのが特徴です。

例えば、経営者ヒアリングの時に、話の内容をいかに整理して、図解することで課題を可視化していくのか、そのノウハウについてとても分かりやすく教えて頂いたこともあります。今でも「松本さん、ヒアリング上手だね」と言って頂けることが多いのですが、諸先輩方のおかげだと思っています。その他にも法律の知識だったり、仕事のスタンスだったり、一緒にお仕事をさせて頂く際や、飲みに連れて行って頂く際に、たくさんのことを教えて頂きました。

独立診断士といっても、一人でできることには限りがあります。自分の知らない分野や苦手な分野があっても、協会の中には様々な得意分野がある先生方が多くいらっしゃるので、困った時にすぐ相談できる、経験豊富なベテランの先生方とのネットワークを築くことができる、というのは非常に大きな魅力だと思います。
-診断士として活動される中で大切にされていることは何でしょうか。
時代や周囲の変化に対していかに柔軟に対応していくかということだと思います。そのためには自分の能力を磨いていく努力を怠ってはいけないと思っています。他人と環境は変えられませんから、自分がコントロールできる出来事に集中することが大事だと思っています。

以前、あるコンサルタントの先生のセミナーを受講した際に、「究極のコンサルタントとは、目の前に座っているだけで相手のやる気を引き出すコンサルタントだ」と言われたことがあるのですが、大変共感しました。コンサルタントがいかに正しいことを言ったとしても、相手がそれに納得してやる気を出してくれなければ何にもならないですよね。お客様との間に信頼関係を築いた上で、いかに相手にやる気になってもらえるか、「この人の言うことなら聞こう」という気になってもらえるか、そのためにはまずは自分が成長することによって、信頼され、見本となれるよう努力することが大切だと思います。

それからお客様の話を傾聴することですね。どの事業でもその分野については、お客様である経営者がその道のプロですから、まずは相手に出来るだけお話を頂いて、その内容を解きほぐして問題点を整理し、その中で一緒に解決策を考えていくスタイルを大事にしています。
執筆:鷹野慎太朗(令和2年度会報委員)