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診断士インタビュー
藤田有貴子
会員

令和を築く診断士 「特異性(ユニークネス)を大切に」

「令和を築く診断士」では、様々な分野で活躍している協会員の方々をご紹介しています。
今回は、藤田有貴子会員にお話を伺いました。診断士登録(2016年)後9年目となる現在、フリーランスとして精力的に活動されています。
プロフィール
趣味:吉方位旅行、ぼおっとすること
保有資格:中小企業診断士(神奈川県・東京都中央支部会員)、国家資格キャリアコンサルタント
● まずは自己紹介をお願いします。
石川県金沢市生まれ。大学入学を機に金沢より祖母の住む神奈川県(葉山町)に転居、今は横浜市に住んでいます。大学を卒業しJMR生活総合研究所に入社。その後、ビジネススクールで学び直し、富士通総研などシンクタンクでリサーチ系の仕事をした後、ITサービス会社で事業企画、マーケティング調査分析業務などに携わり、ビジネス・コンサルタントとして独立できるだけの知見を蓄積しました。自分の強みは、クライアントの感性(右脳活動)と自分自身の論理(左脳活動)を結び付けて、新しい事業を産み出すことに長けていることでしょうか。
● 診断士になる決断をした背景・理由は何でしょうか?
大学卒業後、ビジネススクールの優秀な同級生が中小企業診断士の受験をして「難しい」と言っていたことから中小企業診断士の資格を知るきっかけとなりまし。それで、自分の専門領域に近く、国家資格保有者として様々な業種の中小企業の経営支援を行えるのも面白いかなと思って資格を取得しました。
● 現在の活動について教えてください。
独立独歩のフリーランスとしての中小企業診断士活動が自分の生業です。横浜企業経営支援財団(IDEC)など公的機関での支援やセミナーなどの仕事と、民間組織体への事業計画支援、新規事業支援などのコンサルティング、研修講師などをしています。

2021年には、「ふじたクリエイトスタジオ」を立ち上げ、東京都中央区日本橋にオフィスがあります。これは、中小企業庁認定の認定経営革新等支援機関です。具体的に言えば、公的機関、民間組織体へのコンサルティングをしています。コンサルティング活動の一環として「壁打ち」方式を採用しています。「壁打ち」とは、対話、コーチングなどのことで、これによりクライアントの想いを導き出し、それを事業として具現化する支援をしています。また、無償で「夢を進める壁打ちラウンジ」、「夢を叶える壁打ちワークショップ」を開催、新しい事業を志そうとされる方々への応援をすることで、新規事業に挑戦する機会を提供しています。
● 大切にされていることやビジネス・ポリシーなどを教えてください。
大切なのは特異性(ユニークネス)を持つ方々が活き活きと生きることのできる世の中になることを願っています。それを中小企業診断士の活動を通じて実現できればと思っています。具体的には、「壁打ち」を通じて、クライアントの意向を大切にしつつ、柔軟に事業計画が構築され、ヒトとオカネを調達して新規事業の実現が推進されるアプローチをとっています。つまり、クライアントの想い、感性、特異性を大切にしたいと思っています。また、人生訓は、「好きなことで頑張る」です。全ては、この一言に尽きると思っています。
● 今後の抱負を教えてください。
VUCA(変動・不確実・複雑・曖昧)という先の見えない混沌とした時代だからこそ、想いや直感を大切にし、「答えのないものに答えを出していく」、今手元にあるものを活用して、柔軟に未来を形成していくことを大切にすること。つまり、事実に立脚しつつ、先達の理論も大事にして、その方らしい新しい事業をどんどん進めていくことが、「彩りある日本」を作ることができると思っています。このことが実現できれば、この上ない喜びにつながります。
● 後記
3月中旬のぽかぽか陽気の日、桜木町駅の一角にある喫茶店の大きなテーブルを前にして、藤田さんから1時間半、お話を伺うことができました。ご本人には確認していませんが、お話を伺う中で、藤田さんはサラス・サラスバシー女史の提唱した「エフェクチュエーション」理論の信奉者ではないかと思われました。
【玉井 政彦】