島田透代
会員
令和を築く診断士「地域社会の一員としての診断士活動」
- 「令和を築く診断士」では、様々な分野で活躍されている協会員の方々をご紹介します。今回は、島田透代会員にお話を伺いました。現在、診断士登録から3年目で、神奈川県中小企業診断士協会では、理論政策更新研修を担当されています。
- プロフィール
- ・2022年診断士登録
・会員支援3部執行役員 会員支援3部
・株式会社空をみあげて 代表取締役 - ●島田透代さん、まずは自己紹介をお願いします。
- 企業での会社員生活、個人事業主としての活動を経て、2022年に診断士資格を取得しました。会社員生活では人材業界と情報通信業界で、様々な雇用形態での勤務を経験しました。個人事業主では、今でいうサブスク型の生花・造花のレンタルサービスを行っていましたね。現在は、株式会社 空をみあげて を立ち上げて、診断士としての実務支援を含めたコンサルティング業務と自社事業のカフェ・スナック経営を行っています。
- ●診断士になる決断をした理由は何でしょうか?その背景や動機をお聞かせください。
- 事業者の立場の頃に、よろず支援拠点等で診断士の方に出会いました。事業者としての悩みを相談する中で経営に改めて興味を持ち、自社の事業推進に役立つ資格と考え取得を目指した経緯があります。
診断士業務やコンサルティング・ビジネスとしては、大学院で養成課程講義を受ける中で可能性と魅力を感じましたね。大学院入学時に新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が流行したこともあり、周囲の経営者の方から補助金や助成金に関する相談を受けるようになりました。知り合いの診断士にお繋ぎしたり、支援事例に出会ったりするうちに、診断士がカバーできる業務の範囲や、手法の多彩さに惹かれていきました。 - ●現在の活動について教えていただけますか?
- 診断士としては、①公的支援機関での相談やセミナー等のイベント企画・運営、②定期相談会((公社)横浜緑法人会他地域の経済団体他)、③横浜市北部を中心とした民間企業の事業推進サービス を通して、課題解決や業務効率化のしくみづくりなどを行っています。県協会では理論政策更新研修の講師探索等の運営をしています。診断士活動に加えて、横浜市緑区で飲食事業も行っています。お店には、嬉しいことに地域の経営者の方や、本業に関連する士業の方も来てくださっていますね。
事業推進支援では、製造業、サービス業、エンターテイメント業など業界・業種問わず、横浜市北部地域の企業の社内業務の効率化や、デジタル化、SNS活用に向けた取り組みについて、仕組みづくりから実務的作業を受託するなどです。創業や組織化のタイミングのご相談もあります。診断士として求められているのは、経営者が突然抱えるお悩みごとに対して、中立的な立場で課題解決に向けた情報整理だと考えています。何かあったらご相談いただけるような存在でありたいです。 - ●診断士としてのポリシーや重要視している価値観などはありますか?
- 経験や修得知識からくる固定概念や既成概念にとらわれず、いつも新鮮な気持ちで問題や経営者に向き合うことですね。社員には言えない悩みを打ち明けて下さる経営者の方もいらっしゃいます。だからこそ、売上や利益だけでなく、経営者とその方の人生にとって一番いいことって何だろう、というのをいつも考えています。
- ●最後に、診断士としてのこれからのビジョンを教えていただけますか?
- 飲食店や電気屋さんなど地域に存在する事業者の一つとして、誰かの役に立ち、社会的責任を果たしつつ診断士のもつ可能性やすばらしさを伝えられるようにしていきたいです。
- ●後期
- インタビューを通して、島田さんの経営者の課題を解決したいという真摯な伴走支援の姿勢と地域社会を担う一員としての地域に根差した前向きな活動が伝わってきました。さらなるご活躍を期待しています。
- 【髙木 明日香】