
かながわ農食支援グループ 活動報告
2025年3月22日(土)の月例会では、矢野さんが、神奈川県農業技術センター北畠主任研究員ほか3名のゲストスピーカーをお呼びして、神奈川県オリジナルいちご品種の『かなこまち』を取り上げました。
研究員から、『かなこまち』に関するプレゼンを聞きました。見た目や味覚調査の他、他品種食べ比べ・試食もさせていただきました。その後は、『かなこまち』の現状を打破すべく、質疑応答・ディスカッションが活発に行われました。
さらに、26日(水)には、神奈川県農業技術センターを視察しました。実際のいちご圃場に入り、研究者の苦労話を伺いました。また、ICT管理、脱炭素等、研究テーマに対応したいちご圃場2か所を見学させていただきました。
矢野さんの感想は以下のようなものでした。
かなこまちの構造的に抱えている問題点を掘り下げる時間になりました。栽培量が少ないなどのマイナス面をむしろプラスに変えていくような仕組み作りが私も必要だと感じました。今回の学びや気づきを、かながわ農食グループを通じて、診断士活動に生かしていきたい。
当日参加したメンバーの感想は次のようなものがありました。
・「かなこまち」という品種がどういったプロセスで育成されて、既存品種との差別化(色、形、甘さなど)をどうやって図っていくのかに、長い年月が費やされていることが理解できました。そのうえで中小企業診断士として何ができるのかを考える機会になりました。
・普段あまり見れない取り組みや品種開発の研究を見学できてとても楽しかったです。現地見学の機会は充実した時間になりました。
・農業技術センターの見学で、30年ぶりの県内産の高品質な「かなこまち」がありながら、まだまだ認知度が低く、栽培農家内でも生産量の割合が増えない状況に、そこにお宝があるのに、気がついてもらえていないことは、非常に残念で、もったいない!という印象をもちました。

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