経営者との対話で学ぶ経営のリアル~会員企画実施報告
2025年3月22日(土)、お茶の専門店「椿宗善 横浜元町店」にて、会員企画『経営者の本音に迫る』を開催しました。この企画は、令6会清水政樹会員によるものです。3年以内に登録した中小企業診断士の実務力向上を目的とした本企画には、5名の診断士が参加。林社長との直接対話を通じて、経営のリアルを体感する貴重な機会となりました。
開店前の店舗見学から財務諸表まで、徹底的に学ぶ
当日は開店前と開店後の2回、合計約30分の店舗見学からスタート。その後、BIZcomfort横浜元町の会議室に移動し、約2時間にわたる対話・ディスカッションを実施しました。
林社長からは店舗概要の説明に加え、財務諸表をもとに客単価や原価構造、フランチャイズにおける収支構造について具体的な解説がありました。参加者からは多数の質問が飛び交い、経営の実態に迫る活発な質疑応答が展開されました。
「強み」「差別化」をテーマに実践的提案
事前に「強み」「差別化」という明確なテーマを設定したことで、参加者は準備した仮説や提案をもとに議論を深めることができました。SWOT分析を作成して発表する参加者もおり、理論と実践を結びつける学びの場となりました。
法人顧客獲得のアイデアとしては、「健康経営×法人」という切り口による健康セミナーの実施や、ノンカフェイン飲料の提案などが挙げられました。また、顧客の住所を地図上にプロットしたデータをもとに、商圏分析や新規顧客獲得に関する議論も深まり、実務的な視点からの提案が多数出されました。
フランチャイズとしての制約や、EC販売が本部管理であることなどの現実を共有したうえで、「お茶をまず飲んでもらうこと」の重要性が浮き彫りになりました。そのうえで、美容院やエステとのコラボ、イベント会場での試飲会、店頭でのセミナー開催といった具体策が次々と提案されました。
経営者と診断士、立場の違いを意識する
最後に林社長から「経営者と診断士では立ち振る舞いや考え方を使い分ける必要がある」との実務的な示唆をいただき、対話を締めくくりました。この言葉は、診断士として現場に向き合う際の心構えを考えさせられる、重要なメッセージとなりました。
アンケート結果(回答者5名)では、満足度は5点満点中4.2点と高評価でした。また、全員が「経営者のリアルな考えを知ることができた」「経営課題に対する具体的な理解が深まった」と回答し、4名が「自分の質問力・対話力の向上につながった」と答えました。
少人数だからこそ実現する、深い学び
参加人数5名という構成は、発言のバランスと多様性の両立において適切であり、活発な対話が実現されました。実施時間、参加人数ともに「適切」が100%という結果からも、このスタイルの有効性が示されました。
小売業など事業モデルが比較的理解しやすい業種では、参加者の理解と関与が深まりやすく、対話の質が高まります。会員自らが企画し、実務力を高める場をつくる——これこそが、神奈川県中小企業診断協会の会員企画制度の真価です。「現場の経営者と対話したい」「実践的な学びを得たい」という想いがあれば、あなたも企画を提案してみませんか。
多くの参加者から「また機会があれば参加したい」との声をいただきました。今後も、診断士としての実務対応力を高める場を提供していきます。
以上




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