令和5年度 専門道場（第２回）の報告

「新実践塾」が事例を通じて「現場力を磨く」ことを狙いとしているのに対し、「専門道場」では専門力の深掘りを目的としています。第2回は2月3日(土)に平田仁志会員を講師に迎え、「中小製造業の再生事例　長年にわたる伴走支援で会社はどう変わったか」というテーマでオンライン開催しました。

講師：平田仁志会員大⼿金融機関及びベンチャーキャピタルをへて平成18年に独立。その後、神奈川県中小企業再生支援協議会サブマネとしての4年間で、多数の再生計画策定を支援。

倒産寸前の状況にあった製造業に対し、状況を把握するための事業DDを行い、課題を整理し改善策を提案するなど伴走支援を続けた結果、財務状況が大幅に改善した事例でした。なぜ改善が実現できたのか、会社はどの様に変わったのか、その本当の理由と会社の変化を支えた人事制度改革についてお話し頂きました。

受講者数は21名で、満足度アンケートは3.71(４点満点)と高評価でした。受講者アンケートでは、「理想と現実のギャップを明確にして、その原因を探り、実直に対応していくことが経営改善の根幹であると改めて再認識できた」「事業再生の時間制約と、経営者様の理解醸成の難易度で、自然と優先度を下げてしまう支援方針ですが、継続的な改善に不可欠な内容と改めて認識しました」などの声がありました。

これらの声を活かし、令和6年度も会員の皆様にさらに満足して頂ける研修を提供できるよう努めて参ります。講師ならびに受講頂いた皆様、誠に有難うございました。　　　　　　　　　　　　　　　　　

【会員支援２部　山上裕昭】