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連載企画 中小企業のIT化 (2) 中小企業のDX化

前回は、「中小企業のIT導入状況」をテーマに、中小企業がITを導入する理由や、近年の中小企業のIT導入状況についてご紹介しました。第四次産業革命におけるIT技術の進歩や、感染流行拡大に伴う企業存続のための取組として、AIやロボットを活用した「人手不足への対応」「業務効率化」やテレワーク導入等「働き方改革」が進む等、デジタル化の推進が非常に重要であることをお伝えしました。
今回は、「中小企業のDX化」をテーマにお伝えします。

■DXとは

日本では近年、大企業を中心にDX化を推進している企業が増えています。DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立する」ことを意味しており、社会や組織・ビジネスの仕組みそのものを変革する非常に重要な取組となります。
DXを推進するに当たって大きく3つのステップがあることをご紹介します。

・ステップ1:デジタイゼーション
既存の紙のプロセスを自動化する等、物質的な情報をデジタル形式に変換すること

・ステップ2:デジタライゼーション
特定の業務・製造プロセスを整理してまるごとデジタル化し、デジタル技術で新たな価値やビジネスモデルを生み出すこと

・ステップ3:デジタルトランスフォーメーション(DX)
組織全体の業務・製造プロセスのデジタル化、及び「顧客起点の価値創出」のための事業やビジネスモデルの変革を図ることで価値を創出すること

例えば、業務のDX化を図ろうとしたときに、「業務/製造プロセスの電子化」がデジタイゼーション、「製造プロセスをシステム化する等、業務のデジタル化」がデジタライゼーション、「顧客とのE2Eでのやり取りによるデジタル化」がDXのようなイメージになります。

■中小企業のDXの取組状況

日本のDX化の取組は、コロナ禍や世界情勢等の外部環境の変化等により、DXの緊急性が高まり、デジタルサービスの提供やテレワークの導入等、大企業を中心にここ数年で一気に推進されていった側面があります。では、中小企業のDXの取組状況はどうでしょうか。

中小企業のDX推進に関する調査(2024年)(出典:中小機構)によると、DXを「既に取組んでいる」、あるいは「取組みを検討している」が 42.0%と なっており、前回調査(2023年)より10%以上増加しています。

一方で、DXの進捗状況は、「アナログで行っていた作業やデータのデジタル化を進めている」の割合が高く、すなわちデジタイゼーションに取組んでいる企業が増えている一方、デジタライゼーションやDXの割合は低く、前回調査からDXの取組はやや増加しているものの、紙媒体を電子化するといった、既存業務の効率化が中心で、事業拡大等ビジネス変革に至っている企業が少ないのが実情のようです。

■中小企業がDX化を推進するにあたっての課題

同じ調査で、中小企業がDXに取組むに当たっての課題もまとめられています。上位の課題は、「ITに関わる人材が足りない」「DX推進に関わる人材が足りない」「予算の確保が難しい」等で、そもそもDXを推進できる人材が社内におらず、またDXを推進することによる効果が分からず、費用対効果の検討が困難で、DXを推進するに当たっての足枷も多いことが読み取れます。

■まとめ

大企業を中心に日本のDX化は進んでいる一方で、中小企業については年々DXの取組事例は増えている一方で、DX推進するにあたっての課題も多く、中々先に進めない企業もいることをご理解いただけたでしょうか。次回は、「DX化を進める上での留意点」をテーマにお伝えします。

【佐藤 圭】

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