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令7会同期会座談会 同期会で得られた繋がりを診断士活動に活かす

神奈川県協会では伝統的に同期会があり、2025年も『令7会』が発足しました。毎月定例会という形で、先輩診断士の話を聞く機会などを企画しております。また同期が自身の専門分野等について話す機会や、座談会という形でコミュニケーションを取る機会も提供することで、同期同士の親交を深める場としても機能しております。今回は、『令7会』の同期メンバー5人の座談会を催し、発足から約半年が経過した時点での率直な感想をお伺い致しました。
写真左より二原万結(企業内)、斎藤慎一郎(会長・企業内)、宮川典之(勉強チーム担当・独立)、永松優希(副会長・独立)、佐藤圭(会長・企業内)
[座談会実施日:2026年1月12日(月) 横浜 かながわ県民センターにて]
●現在のお仕事や専門分野の活動を教えてください。
二原:私はIT企業に勤めており、システム構築に係るプロジェクトマネージャー業務等を行っています。診断士としてもITを専門分野として少しずつ活動を始めていて、中小企業の現状からどのようにシステム化をしたら良いかを考えながら、ITツールの導入等の支援をしています。
斎藤:私は生命保険会社に勤務し、行政対応業務を担当しています。現時点では中小企業診断士としての専門的な活動には至っていませんが、昨年まで融資業務に携わっていた経験から、企業の財務状況を一定程度把握することはできると考えています。
宮川:私は昨年から独立診断士として活動しています。神奈川中小企業診断士会の仕事や協会で未病産業プロジェクト等の仕事をしています。前職は、税理士事務所で働いていたこともあり、会計や財務が得意分野だと思っています。
永松:私は公務員としてのキャリアがあり、現在は補助金関連の事務局の運営に携わっています。専門分野について、今後人材育成や農家の支援をやりたいと考えているため、農業関係の資格やキャリアコンサルタントを取得するために現在学習を進めています。
佐藤:行政機関で中小企業を総合的に支援する機関に勤めています。現在は社内のDX化に係る業務を行っていますが、前の部署では、中小企業の経営支援や診断・助言業務を行っていました。
●中小企業診断士を目指したきっかけについて教えていただけますか。
二原:私は妊娠をしてこれからのキャリアのことを考えた時に、子供との時間も取りたい一方で仕事も諦めたくないという思いがありました。ただ、会社員として過ごしていると時間の制限で出来ないことも増えていくことを危惧して、何か資格をとって個人でも活動可能な仕事ができればと思い診断士の勉強を始めました。
斎藤:私が中小企業診断士を目指したきっかけは、社内で日々の業務に取り組む中で、自身の将来のキャリアを考えた際、経営に関する知識があまりにも不足していると感じたことでした。そこで体系的に学ぶ必要性を感じ、幅広く経営を学ぶことができ、視野の拡大にもつながると考え、中小企業診断士の勉強を始めました。
宮川:先ほども言いましたが私は以前、税理士事務所に勤めていました。そこで認定支援機関という制度があることを知り、中小企業診断士になると認定支援機関になれることが分かり、税理士の資格を取得するよりも簡単だろうと、あまり資格取得の難易度もわからないまま勉強を始めました。実際は、合格までは決して簡単な道のりではありませんでした。
永松:コロナ禍であまり外出ができない時期に、ふと中小企業診断士について勉強しようと思ったのがきっかけです。資格取得に挫折した人が受講していた講座のテキスト等を安く購入して学習を始めたのですが、2次試験の学習まで含めると結局結構お金がかかってしまいました(苦笑)。
佐藤:前職はIT企業に勤めており、そこで中小企業の製造業にシステム導入するプロジェクトに携わっていたのですが、経営者や現場の方々とお話する中で、経営戦略や財務に関する知識、生産管理に関する知識が無いと全くコミュニケーションが取れないと思い診断士の取得を考えました。また、個人的にも経営支援を行うことが非常に楽しいと思ったのも、診断士を勉強するきっかけとなりました。
●診断士になって、受験生・養成課程時代に想像していたこととの違いは何かありますか。
二原:診断士は個人で動いていくものかなと思っていたのですが、令7会や研究会等に参加する中で様々な人と関わる機会が沢山あるというのが、想像していたことと違ったことです。また、診断士の方は様々な専門分野を持っているので、そういった方々と話すことで、自分の知見が広がると感じました。
斎藤:私は受験生時代、そもそも診断士になることよりも、経営の勉強をするという気持ちで試験勉強していたので、正直、試験に合格することがゴールでした。したがって、試験に合格後の活動については全く想像していなかったというのが本音です。しかし、実務補習等に参加する中で、実は試験合格はただのスタート地点に立っただけなのだということに気付かされ、診断士としての活動をしっかりやらないともったいないと感じています。
宮川:私も斎藤さんと似ているのですが、先ほど言った認定支援機関にはなれたものの、合格した後にどうするかは全く考えていませんでした。ただ元々、税理士事務所でこのまま仕事をするよりも自分で独立してやってみたいなという思いがあったため、「診断士活用できそう」と感じていました。また、知り合いに一人も診断士がいなかったので、中小企業診断士に対するイメージがあまりありませんでした。実際に診断士になってみて一番驚いたとことは、診断士が集まると皆さん飲み会の場であっても真面目に仕事の話をすることです。私は複数の研究会に所属していますが、どの研究会の飲み会であっても皆さん真面目に議論していますね。そういう意味では、飲み会が非常に多いのも診断士の特徴かもしれません(笑)。
永松:私は2次試験を3回受けたので、先に合格された先輩診断士の方の活躍ぶりをSNS等で良く拝見していました。診断士1年目で活躍されている方もいたため、私も直ぐに先輩診断士のように活躍できるのではと思っていたのですが、実際に取り組んでみると上手く行かないことばかりでした。独立して5年以上経つ先輩がずっと忙しいのを見ると、改めて資格取得後も高い目標を持って絶えず努力していく人じゃないと生き残れないのではと思いました。また、宮川さんが話されたように、皆さん集まると研鑽のための良い情報を共有しており、様々な資格や経歴を持つ方々と交流できるのは良い意味で思っていたことと違いました。
佐藤:私は合格までに2次試験を6回も受験したのですが、この中で何度も企業の現状分析、課題の検討や提案する考え方・方法を学びました。実際に支援するにあたっても受験生時代に培ったやり方を活用はできたのですが、やはり経営者に対面した時には、机上で考えた課題や提案では全く相手にささらず「そんな教科書的なことを聞いているのではない」ということを暗に言われたことがあり、もう少し診断士としてスタートしてからうまくやれると思っていたのが本音です。
●神奈川県中小企業診断協会に入会した理由や、魅力、現在協会で活動していることがあれば教えてください。
二原:入会した理由は横浜生まれなのでここを拠点にしたいと思ったことと、もともと横浜が好きだったというのもあり、神奈川の企業を支援したいという思いから、神奈川県協会に参加することに決めました。現在2つの研究会に所属しており、IT系の研究会では、自分の専門性を深めていくために学習を続けています。現在、職場でもIT関係の仕事をしていますが、中小企業のIT支援はまた別物だなと感じているので、研究会で中小企業のIT支援について学んでいます。もう一つの研究会は参加者の専門性がバラバラなのですが、各自の専門分野についてプレゼンを毎回行っており、自分の興味の幅を広げるという意味で楽しく参加しています。
斎藤:私も横浜でずっと育ってきたので、何か地元に還元したいという思いがありました。また、かながわスプリング・シンポジウムに参加した時に、お会いした皆さんが良い人ばかりで、日付が変わるまで飲み会に連れていってもらったので、「これは入るしかない」と思いました(笑)。協会の魅力としては、人の良さだけでなく、皆さん頭がよく様々な知識を持っており、それを丁寧に教えてくれる点です。協会活動では研究会とプロジェクトにそれぞれ参加していますが、ここでも皆さんに凄く優しくしてもらっています。
宮川:私が2次試験の学習で通っていた学校の合格パーティーでお会いした講師の方が神奈川県協会に入っていて、「神奈川は上下関係が厳しくなくフランクな感じでいいよ」と言われたのを聞き、それならばと神奈川県協会に決めました。「このご時世、ITやAIぐらい知らないとまずいよな、マーケティングも勉強しなきゃいけないよな・・・」等色々考えていたら、結局8つの研究会に所属することになりました。その他に未病産業やSDGsのプロジェクト等にも参加しています。
永松:先輩で神奈川県協会に入っている方がいらっしゃったのと、家から近いということ、合格した同期でもわざわざ東京から神奈川県協会に入会する方もいて顔見知りも多いことから、当協会への参加を決めました。私もSDGsプロジェクトやテクヨコセミナー等に参加しています。また、令7会の勉強会チームに入り、発表していただく方から学んでいます。
佐藤:実は私は2022年に診断士の資格を取得してからは他の協会に入っていたのですが、実務で診断業務を行っていたため、協会での活動をほとんどしないまま年月が経ってしまっていました。今年の4月から心機一転神奈川県協会に変更したのですが、まず驚いたのは、会員支援部から様々な募集の案内があり、診断士になりたての方にもベテランと同様にチャンスを提供してくれたことです。私は今までやったことのない会報委員やメルマガ委員もやっており、勇気を出して手を挙げれば協会内の活動だけでも多くのチャンスに出会えると思いました。その他、マーケティング実践研究会にも所属しており、こちらでもかなり実践的なことを行っています。
●今後、協会でやっていきたいことについて教えていただけますか。
二原:協会でやっていきたいことが2つあって、1つは協会の支援系のお仕事に携われたらと思っています。今はメールで様々な情報を発信いただいて、それを読む側・受ける側にいるので、何か自分もできたらという思いがあります。今年度は理論政策研修の受付等のお手伝いをしたのですが、今後も何か機会があればやってみたいと思っています。もう一つは、研究会で専門性を深めていくことについて継続してやっていきたいです。
斎藤:私は、とにかく知り合いを増やしていきたいです。まだまだ神奈川県協会で知らない人の方が多いので、「もう全員知っている人」ぐらいになるまでしっかりと協会の活動に参加していきたいなと思います。ただ飲み会に行きたいだけかもしれませんが(笑)。
宮川:私はこの1年、多くの勉強会やプロジェクトチームに参加して、協会には非常にお世話になり、こういう機会をいただいたことをとても感謝しています。また協会はボランティアで支えられているなということをすごく感じました。自分も恩恵ばっかり受けるだけではなく、なんらかの恩返しをする必要があると思っています。
永松:理論政策研修の運営に携わることで様々な活躍をされていらっしゃる方の話を聞けるので、参加してみたいという思いがあります。神奈川県協会の理論政策研修は民間企業の社長さんのお話も伺える等、他の協会にはない特徴もあるという話を聞くので魅力的に感じています。
佐藤:今は令7会の会長職をやったりしているため、あまり手を伸ばしにくいのですが、ゆくゆくは会員支援部に所属するなど、協会に更に関わっていき、私を成長させてくれている協会に恩返しをしていきたいと考えています。
●令7会の特徴や魅力をどう感じておりますか。
二原:私は令7会定例会には中々参加できていないのですが、研究会等で知り合った同期の方から令7会の状況を聞いています。このようなコミュニティがあることで、自分と似た状況の人が何をしているか分かるのは良いなと思います。また、Kintoneで今月どんなことをやるか見ることができるため、気軽に定例会に参加できると感じています。「状況をキャッチアップし易く、ふらっと参加し易い」、そこが魅力かなと思っています。
斎藤:私が感じている令7会の特徴は、パワフルな人が多い印象で、自分ができることをどんどん積極的にやってくださる方が本当に多いなと思っています。私は会長も務めていますが、大分楽させてもらっています。皆さん一人一人が持っているパワーを存分に出してくれるので、定例会もどんどん良い会になっていると思います。
宮川:令7会は会長2人と副会長2人を中心に和気藹々とした雰囲気で運営されていると感じています。運営委員以外の方々も巻き込んでさらに盛り上げて行きたいと思います。12月の忘年会も参加者が増えたようですし、これからも和気藹々としながら、互いに高め合っていけるような形にできたら良いですね
永松:斎藤さんも話されたように、アクティブな方が多く、課題意識があると積極的に打ち合わせを行ったり資料を作成等されたりと、直ぐに実行に移している印象を受けました。この辺りは飲み会も良い意味で影響していると思っており、初めて参加された方でもその瞬間に直ぐに仲良くなれるような雰囲気を皆さんが作っているのではないでしょうか。そういう意味でも、同期の横の繋がりは凄く強いのだと思います。
佐藤:皆さん本当に凄い経歴をお持ちの方なのに、どなたも凄く物腰が柔らかく、また非常に学ぶ姿勢をお持ちで、令7会の定例会でも皆さんいつも真剣に勉強会等に参加されています。一方で懇親会では素の一面を出してくるなど、色々な意味で学ぶべきことが多い人に囲まれていて、そんな方々と懇意になれるのは、私の人生でも大きな財産だと思っています。
●今後、同期会もしくは同期とやっていきたいことについて
二原:同期とは近況報告的等ができたらと思っています。先輩診断士とは違って、同期だと診断士歴や状況も似ているので、皆さんがどんなことをされていて、どんな成功をしているのかというところを間近で見られるのは同期の魅力だと思っているので、そういうとこを共有していけたら良いですね。
斎藤:定例会は曜日と時間が固定なので、あまり参加できていない人もいると思います。そういう人とも交流できるようなことをやっていきたいです。
宮川:私は正直、あまり同期というものにこだわりがないです。というのも幾つかの研究会等のコミュニティがある中、同期会もその中の一つのコミュニティに過ぎないという感覚です。同期は、確かに診断士歴は短いですが皆さんそれぞれ人生経験を持っているので、接することで色々なことを学ばせていただくことが多いです。同期とは学びつつ明るく楽しく飲み会をする等して、今後も一緒にやっていければと思っています。
永松:二原さんが話されたように同期同士でいつでも相談ができるようなプラットフォームの場を設けて今後も繋がれないかと思っています。中々同期会への参加が難しくリアルで会えないよう人たちとも、ネット上で繋がれたら良いですね。
佐藤:先ほども言いましたが私にとって、令7会の方との繋がりは大きな財産だと思っています。斎藤さんも言われたようにメンバーの中には定例会に、遠方で参加できない、他の都合で来れない、といった方もいますので、是非定例会とは別な形で皆さんとご一緒できる機会を作りたいなと思っています。
●最後に自分の強みと今後の抱負を教えてください。
二原:情報の整理と、課題の発見はこれまで会社員としてずっとやってきたので、改めて企業を客観的に見つめなおして更なる成長に向けて動き出す際に、診断士として何かお役に立てるのではないかと思っています。今後の抱負としては、中小企業の支援実績を積んでいきたいです。先ほど佐藤さんが話されたように、これまで教科書的なところは学んできましたが、経営者に理想論を語ってしまいそうなことがあったりするので、ちゃんと中小企業で実態を見る等の経験を積んでいき、一人前になっていきたいです。
斎藤:診断士としての強みはまだ見つかっていないのが実態ですが、これまで好奇心の強さで一つ一つ学んできたので、今後もそれを続けながら何か特別な強みと言えるものを作っていくというのが、直近の目標です。副業ができる会社に勤めているので、企業支援等で少しでも中小企業ために活動をしていきたいです。
宮川:強みを問われるといつも困ってしまうのですが、強いて言えば誰にでも図々しく話しかけられるところかなと思っています。今後の抱負は、この一年間、研究会等に所属して勉強もしてきたのですが、やはり稼がないと生きていけないので、お客様にも喜んでいただけながら稼げる診断士になりたいですね。
永松:公務員として長く仕事をしていたのですが、そこでは3年から4年で異動となり、その間まちづくりやIT関係の業務を行うなど、色々な部署を経験しました。そのため、専門性を問われた時に誰にも打ち勝てるようなものは無いなと思っていました。一方で、公務員だからこの仕事をお願いしたいと言われた経験もあり、価値提供できる部分があるのだなと驚くこともあります。また、高い学習意欲や色々な人の良いところ見出せるという強みを活用して実績を積み、中小企業の方に喜んでもらえるような支援をしていきたいです。
佐藤:経営支援の経験と今の企業内のDX化の経験を武器に、中小企業のDX化の支援を行える人間として成長していきたいと思っています。とはいえ、診断士としての経験はまだまだ浅いので、協会活動等にガンガン手をあげて経験を積んでいきたいと思います。
【佐藤 圭】