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令2会 座談会(Zoomにて):オンライン中心の新たな形

左から。金谷浩司(会長/会報委員執筆&司会)、箱山玲さん(副会長)、武田潔さん(総務)、 岩舘侑子さん(オンライン旗振り役)、山本雅仁さん(オンライン旗振り役)、 藤田哲久さん(勉強会旗振り役)、大木恵史さん(かながわ士会営業推進部)

本年も神奈川県協会独自の26年の伝統である同期会「令2会」が 発足しました。企業内・独立・独立準備中、経営者等、年次&経験&専門分野等多彩なメンバーで構成されています。「協会活動の起点/人脈形成/学び合う機会」をテーマに毎月の定例会を実施。ゲストによる講演や同期の交流を深めています。コロナの影響で、昨年4月のスプリングシンポジウムがなく、定例会もほとんどZoomで実施をしている中、10月度以降、令2会主体による運営が本格的にスタート。そこで今回は、オンライン中心の新しい同期会の形を創り出している令2会運営事務局や推進メンバーで率直に想いを語り合いました。
◆ 皆さんのこれまでのお仕事について教えて下さい。
大木)4年前に起業し主に製造業の作業員の人材育成に携わっております。得意分野は安全管理や品質管理です。また、かながわ士会営業推進部にて引き合いとなった案件を受注する業務も行っております。

箱山)メディア関係の会社で法務の仕事に携わっております。昨年4月まで新規事業の部署で商業施設の企画・運営などに携わってきましたが、緻密に事業を仕上げる視点を持ちたいと考え、法務の仕事を希望しました。

武田)昨年10月まで大手電機メーカーに勤めておりました。主に、新規事業の開発、営業、監査役スタッフの責任者を担ってきました。

山本)専門はソフトウェアで、メーカーに約30年間勤めてきました。会社では、IoTの企画、研究をしてきて、具体的にはネットワーク複合機、クラウドサービス等の製品化に携わってきました。

藤田)システム開発会社で運用・保守の業務を行っております。これまで、メーカーや行政、商社等に向け、製造販売や人事、倉庫関連のシステム等を開発してきました。

岩舘)精密機械メーカーの研究開発部門で企画・管理をしています。企画業務ではコア技術を活用した新規事業の企画や事業化の推進、管理業務では方針管理、法令順守に向けた社内調整を行っております。

金谷)関西圏の金融機関に勤めております。内部事務の検印を担いながら、診断士スキルを活かし職員向けの社内勉強会の実施、取引先への補助金の計画書策定支援等を行っております。
◆ 診断士を目指そうと思ったきっかけは何でしたか。
大木)人材育成の分野で起業したいと会社員時代から考えておりましたが、「人材育成は経営なり」という自分の考えの下、人材育成は経営と一体であるので、経営のことも勉強する必要があると思ったからです。会社員時代、私は技術屋であったので、自分が独立を考える上でも経営について学ぶ必要があると思い、診断士の勉強を始めました。

箱山)診断士の学習を通じて、勤務先での業務遂行に必要なスキルを幅広く身に着けたいと考えたからです。また、以前の業務であった商業施設運営のような街づくりの仕事に将来携わりたいと考えており、診断士の資格を取ることで、経営の専門家として街づくりの仕事に関わることができるのではないかと考えたからです。

武田)39歳の時に会社の労働組合の専従役員を拝命し、それから10年間仕事を離れて組合活動に邁進してきました。その後、49歳の時会社の業務に戻ることになりました。40代、管理職として一番油の乗る時期に仕事を離れていたため、その分、自らスキルアップをしたいと考え、診断士の資格を目指そうと思いました。受験勉強を通じて身に着けたスキルが会社での業務でも活かせると実感しました。

山本)理由は2つあります。1つ目は診断士のスキルにより、マーケットや消費者目線に基づいた研究開発ができると考えたからです。私のモットーが「デジタルの力で人の能力を拡張したい」であり、これを実現するためには診断士の資格が必要であると感じました。2つ目は、現在事業をしている、あるいはシニアで起業したいという友人が増え、診断士として彼らの経営支援をしたいと思ったからです。

藤田)妻が社労士を目指し勉強を始めたことから、妻とお互い勉強を頑張りたいと思い資格を調べた所、診断士の資格を見つけ、難関資格でしたが挑戦しようと思いました。また、私は子供が通う学童保育の運営に携わっているのですが、運営面での課題があり、おそらく中小企業の多くも同様の課題を抱えていると思います。そのような中小企業の発展のために支援をしたいと考えたのも診断士を目指したきっかけです。

岩舘)社内の研究開発部で研究開発をしていたのですが、ある時事業部に変わり、研究開発だけでなく経営戦略やマーケティングなどのスキルも必要となりました。そのスキルを体系的に取得できる資格として診断士を知り、仕事の役に立つと思い目指しました。また、研究開発の仕事をしていた当時、上司より外の世界に出る方が良いと言われ、診断士になると人脈が広がることに魅力を感じました。

金谷)経営者から経営に関する相談を受けた際、課題は分かるものの、その課題に対してどう解決していくのか具体的に提案できず、悔しい思いをしました。金融機関の職員として財務面での支援だけでなく、人材育成・採用、販売促進、現場改善など、多様な視点で経営面の支援まで実現したいと思いました。このスキルを取得できるのが診断士であり目指そうと思いました。
◆ 神奈川県中小企業診断協会の魅力について教えて下さい。
大木)上下の無いフレンドリーさが一番の魅力です。そして、収益を柱にした士会、会員同士の関係強化・人材育成を柱にした協会というそれぞれの良さがあるのが魅力です。

箱山)適度な規模感であることから、会員同士の距離感が近く、会員支援部の先輩診断士の方とも接しやすい環境です。また新入会員向けの取り組みなど、様々な施策があります。

武田)会員向けの支援に熱心であると感じてます。登録グループの活動で出会う先輩診断士の方々も非常に優しい方が多く、色々な方々と交流を持てるのが魅力です。

山本)「オープン&フラット」で、「先生」でなはく「さん」と呼べる組織であるのが魅力です。かながわ士会のコンサルティング憲章では、会員同士が尊重し、お互いのことを「さん」と呼ぶことが記載されており、まさにその通りであると感じております。

藤田)何でもやりたいことに挑戦しやすい環境であることです。3人以上集まれば研究会ができる、そしてこの同期会自体があるのも面白いです。まさに「オープン&フラット」を実践していると感じております。

岩舘)アットホームな雰囲気であり、登録グループや同期会等、色々な活動主体があり、しっかり活動できるのが魅力です。特に同期会を通じて、同期の診断士の方々と懇親を深めることができます。

金谷)色々なコンテンツがあるので、自分が取り組みたいこと・学びたいことに取り組める環境であることです。この同期会の運営でも独自プロジェクトなど、自主的な活動が実現できております。
◆ 同期会の魅力についてどう感じておりますか。
大木)疎外感を感じさせない仕組みであると思います。協会に入会してどう活動したら良いのか分からない中、協会の方から寄り添い一緒に取り組もうという姿勢で接してくれるので、参加しやすいと感じております。

箱山)自由度が非常に高いと感じております。同期会運営の際も、会員支援部の方からサポートも頂きながら、私達に任せて頂く部分も多くあり、非常にやりやすいと感じております。

武田)初めて会う人でも同期だからすぐに仲良くなれます。例年のように、リアルでお会いできないのは残念な部分でもありますが、こうしてオンライン中心でも懇親ができているので、来年度以降も引き続き同期の仲間での繋がりを継続したいと思います。

山本)診断士として人脈形成に役立ち、学び合う機会を提供して頂いております。定例会にて、先輩診断士の方からの役立つ講演など、色々な支援をして頂いていると実感しております。また、同期会を通じて色々な仲間達と知り合えるのは楽しいです。

藤田)同じ診断士とはいえ、年齢や職歴など多様なバックグラウンドを皆さんお持ちです。同期会でなければ、上下が生まれそうな関係でも同期会があることでそれを感じさせない、まさに「オープン&フラット」であると感じております。

岩舘)会員支援部の先輩診断士の方々が常にフォローをして下さいます。こうして、先輩診断士との繋がりが持てる、またプロジェクトにおいても同期の方や先輩診断士の方と一緒に取り組むことを通じて、交流を深めることができるのが魅力です。

金谷)今年はオンライン中心でしたが、オンラインでも縦・横の繋がりを持てます。私は大阪に住んでおりますが、同期の皆さん、協会の支援部の方々と地域を超えた懇親を深めることができております。
◆ 今年の同期会はオンライン中心ですが、オンラインという新たなやり方について如何ですか。
大木)オンラインツールを活用し、同期の方同士でお話できる機会を増やせば、様々な情報をお互い得ることができると思います。

箱山)オンラインで同期会の目的をどのように実現していくのかが重要であると思います。例えば、同期会を通じた診断士としてのスキルアップや人脈形成をオンラインでどう実現していくのか、考えていきたいです。

武田)リアルでお会いできる機会が少ないのは少し残念ですが、オンラインツールの良さも感じました。例えば、勉強会など、学びのツールとしてオンラインを活用することで手軽に参加でき、集中できる点はメリットであると思います。

山本)Zoom等、オンラインツールを私達が使いこなせるようになれば、私達も協会の運営に何か貢献できるのではないかと思います。ピンチをチャンスにして、診断士のデジタルトランスフォーメーションを推進したいと思います。

藤田)オンラインでも時間を重ねれば、リアルで会うのと同じように会話できる関係を築けると分かりました。そして、移動の負担も減り、これまで参加できなかったことでも気軽に自宅で参加できるようになりました。

岩舘)飲み会など、リアルでできないのは残念な面もありますが、リアル・オンラインどちらも楽しめるようになりました。リアルの場合、自宅との移動時間を考えないといけないですが、その心配が無いので助かります。

金谷)私は大阪に住んでおりますが、こうして離れていても参加でき運営の経験もできると分かりました。オンラインツールを通じて、新たな運営の形、懇親のための仕掛けを皆さんと考えられました。
◆ 最後に診断士として2021年の抱負を教えて下さい。
大木)かながわ士会が、関東圏で有力かつ有名なコンサルティングファームになれるよう、自分にできることを頑張りたいです。

箱山)診断士の資格を社会に役立てていける1年にしたいです。元々、自分のスキルアップのために目指したのがきっかけですが、資格を取り協会で活動する中、多くの先輩診断士の方々と触れ合うことで、今度はこの資格を社会のために役立てていきたいと考えるようになりました。

武田)私は生まれも育ちも横須賀ですが、2000年頃から地元に元気が無いと感じているので、地元地域に貢献できる活動に挑戦したいです。また1人でも多くの方々と深い関係を築き、診断士として実践経験をどんどん積んでいきたいと思います。人生100年時代と言われる中、診断士資格という有効なパスポートを活かして頑張りたいです。

山本)「デジタル×経営」の考えにより、成長企業のデジタル変革を支援したいです。既に、登録グループでのプロジェクトで横須賀のある企業に対して取り組んでいるのですが、引き続き2021年はデジタル経営の支援に挑戦し、未来を切り開いていきたいです。

藤田)現在携わっている学童保育に会計ソフトの導入等、IT関係の導入支援に挑戦したいです。そして、これを実績にして、他の学童保育に対しても同様の提案をしていきたいです。今後は、ITを通じて他業種の支援も行いたいので、そのためにまずは学童保育に対するIT支援に取り組みたいです。

岩舘)企業内診断士として、診断士で得た知識・スキルを会社で活かすことが第一であると考えております。将来的に診断士としてやりたいことをじっくり考える、そのために情報収集などの準備もしていきたいと思います。

金谷)社内で一層、診断士資格を活かすため、社内プロジェクトにどんどん参加したいと思います。併せて、社外でこれまで取り組んできた地域活性化の活動や若手人材の育成支援に一層、挑戦したいです。
令2会では、例年の定例会・名簿作成・勉強会・情報発信に加え、本年はオンラインの推進として、Zoomでの定例会・オンラインサロン(懇親会)・Zoom以外のツール活用等に取り組んでいます。また、自主プロジェクト・自主勉強会など、新しい独自の取り組みもスタートしています。また、公募での会報・理論研修・フェスタやテクヨコの委員会&協会活動・登録G参加・研修受講・かながわ士会での稼働などで活躍されています。これから、スプリングシンポジウム2021も企画を進めていく予定です。令2会をどうぞ宜しくお願いいたします! 【金谷 浩司】