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診断士インタビュー
二原万結
会員

令和を築く診断士「ITを手段に経営の本質的な課題に向き合う」

「令和を築く診断士」では、様々な分野で活躍している協会員の方々をご紹介しています。今回は2024年11月に中小企業診断士の登録をされ、現在は独立診断士として活躍されている二原万結会員にお話を伺いました。
プロフィール
2024年11月 中小企業診断士登録
2026年7月 中小企業診断士として独立
2歳のお子さんの子育て奮闘中
■自己紹介をお願いします
新卒でIT企業に入り、メガバンクのシステム開発プロジェクトでPMを担当していました。目的や必要機能の整理、費用感や開発期間の検討、委託先選定、進捗・品質管理まで伴走する仕事です。2026年7月から中小企業診断士として独立したばかりです。プライベートでは2歳の娘がいて、にぎやかな毎日を過ごしています。
■診断士になる決断をした理由を教えてください
妊娠中にキャリアと生活の理想を真剣に考えたのがきっかけです。仕事も子育ても自分時間も大切にしたくて、会社員だけでは難しいかもと感じ、選択肢を増やすために資格を検討しました。夫が診断士の勉強を始めていたこともあり、「独立できる資格」と知って挑戦。軽い気持ちでは受からない試験ですが、負けず嫌いも後押しして合格することができました。一次試験7科目を通じて、経営は多視点が必要だと実感し、面白さを感じました。結果、独立という人生の選択につながり、この決断を良かったと思えるように頑張っていきます。
■現在の活動を教えてください
独立前は研究会で座学中心に学びました。独立後の現在は、公的機関の専門家登録や診断士仲間との協業、紹介先企業の支援など、複数ルートで企業支援に携わっています。また、大学での講義登壇など新しい挑戦にも取り組んでいます。
得意分野のIT支援が多く、人手不足解消やAI活用など、経営戦略としてITを位置づける伴走を重視しており、まずは小さな一歩から成功体験を積んでもらう進め方を心がけています。先輩診断士などのサポートもいただきながら挑戦の幅を広げているところです。
■大切にしていることやポリシーはありますか
「なぜやるのか」という目的を常に確認しています。依頼内容をそのまま形にするのではなく、背景の課題や真に実現したいことを捉え、本質的な支援に落とします。ITは手段であり、企業成長に資する形で設計するのが基本です。
コミュニケーションでは、社長の「SNSをやりたい」「AIを使いたい」といった意向を否定せず尊重しつつ、効果的な前工程の優先を提案するなど工夫をしています。意見を押し付けず、内側の事情に耳を傾ける姿勢を大事にしています。
スタンスとしては「楽しみながら真剣に」。限られた時間だからこそ、期待を超える価値を出すことに集中しています。
■今後の抱負を教えてください
ITに限らず、領域を越えて挑戦していきます。中小企業の悩みは幅広く、経営の視点で多面的に支援できる診断士の強みを自分でも磨いていきたいと考えています。具体的には創業支援に興味があります。柔軟な発想を持つ学生や、出産を機にキャリアを考え直す女性など、構想はあるけれど一歩が踏み出せない人たちの背中をそっと押せる存在になりたいです。
また、これから診断士として活躍したい方へは「現場に出る機会をつくる」ことをおすすめします。リアルから学ぶことで、前に進む実感が得られるはずです。
■後記
とても温和な印象で笑顔を絶やさず語ってくれた二原さん。その一方で将来の展望を語っている時には芯の強さを見せる姿が印象的でした。「楽しみながら真剣に」という仕事に対しての向き合い方も心に残り、私自身も背筋が伸びる思いでした。今後のご活躍を期待せずにはいられない取材となりました。
【人見 大輔】