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中小企業経営におけるショート動画活用のすすめ
~経営課題を解決する手段~

強みレポート
筆者紹介
絹田 明子(きぬた あきこ)
診断士資格取得年度、神奈川県入会年度:令和6年
IT企業勤務、企業内診断士。
新規事業(スマートフォン向け音楽サービス)立ち上げ・Webマーケティング担当の経験。SNSマーケティング検定・ネットマーケティング検定保有。
現在は本業・育児のほかに、副業としてYouTubeやショート動画の編集・企画、SNS運用、LP制作など幅広く挑戦中。
メールアドレス:info@ kinutasmec.com

はじめに

 『ショート動画』と聞いて、どのようなイメージを持ちますか。私自身、少し前までは「若い世代が流行のダンスを投稿するもの」と思い、自分には関係がないと感じていました。しかし、ここ数年で企業の活用が一気に進んでいます。ショート動画の定義は明確ではありませんが、今回は「15~60秒でスマートフォン視聴を想定した縦型動画」としてご説明します。

なぜショート動画が注目されているのか

 SNSの利用者が増加するなかで、ショート動画は「文章よりも記憶に残る情報」「視聴者の興味を引きやすい」という点で注目されています。TikTok、YouTube、Instagram等のプラットフォームがありますが、いずれもプラットフォーム側が人気の動画やユーザーの視聴傾向を判断して、興味のありそうな動画をレコメンドする受動的な視聴スタイルが特徴です。視聴者側としては自分の好みに合った動画が流れてくるので、ずっと見続けてしまう魅力、中毒性があります。動画投稿者側としては、想定していなかった視聴者層にリーチできるため、拡散力が高く、再生回数を伸ばしやすいコンテンツといわれています。

中小企業にこそおすすめする理由

 私が中小企業経営においてショート動画活用をおすすめする理由は以下のとおりです。
  • 差別化が伝わる:経営者や社員の人となり、社風、技術力など「見えにくい価値」を映像で可視化し、信頼や親近感を高められる。
  • 手軽に始められる:高い編集技術は不要。スマートフォン1台で完結し、初期投資を抑えられる。
  • 海外にも届く:映像だけで内容が伝わるため、言語の壁を越えた発信やインバウンド集客にも有効。

活用のポイントとコツ

 ショート動画を効果的に活用するには、まず「視聴者にとって有意義な内容」であることが前提です。自分たちが伝えたいことを並べるのではなく、「相手が知って得する情報」を意識します。
①構成の基本
0~5秒で興味を引く→本編→まとめ(行動喚起)の三段構成が基本です。冒頭で視聴者の心をつかむため、短くインパクトのあるキャッチフレーズを使用し、文字は1画面あたり30~35文字が理想です。
②視聴環境への最適化
動画は縦型フォーマットで制作し、スマートフォン視聴に最適化します。音声なしでも内容が伝わるよう字幕やテロップを活用しましょう。
③AI活用と「人らしさ」
近年はAIによる生成動画や音声も増えていますが、過度な活用は視聴者に「他人事のような印象」を与えることがあります。多少不器用でも「自分たちの声」を残すことが、信頼や共感につながります。

ショート動画作成の作り方

 ショート動画を作成するためのツールは数多くあり、無料のものやスマートフォンアプリ等、気軽に簡単に使うことができます。YouTube等でも「ショート動画の作り方」と調べるとたくさんの解説動画が出てきますので参考にされても良いかと思いますが、できるだけ新しい情報をキャッチされることをおすすめします。私は主にCanvaというサービスを利用しています。画像や音楽を使用する際には、著作権や商用利用の可否を必ず確認するようにお気をつけください。

診断士としての支援ポイント

 診断士としては、経営戦略や採用計画の延長線上に動画発信を位置づけ、目的とターゲットを明確化することが重要です。まず「なぜ発信するのか」「誰に届けたいのか」を整理します。その上で、経営課題と動画のテーマを結びつけることが重要です。採用であれば社員紹介や職場の雰囲気、販促であれば顧客の声や事例紹介など、目的に応じたテーマ設定を行います。単なる広報ではなく、「経営課題を解決する手段」として提案する視点がポイントです。

おわりに

 SNSの利用者は今後も増加が見込まれ、もはや若者だけのツールではありません。海外ではすでにビジネス活用が一般的です。診断士としても、まずは自分で触れて体感することが第一歩です。TikTok、YouTube、Instagramなどで、企業のショート動画事例をぜひ一度ご覧になってみてください。
以上

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