定年後のセカンドキャリアの習得と活用 

強みレポート
筆者紹介
延吉良一(のぶよしりょういち)
定年退職後、診断士の勉強を始め、悪戦苦闘の末、2020年診断士資格取得、同年神奈川中小企業診断協会入会。現在、診断士として世に生かせる活躍の場を模索中です。
メールアドレス:ryoichinobuyoshi@yahoo.co.jp

アンケート
ご一読いただけましたら、下記アンケートへの回答をお願いいたします。
https://forms.gle/K6PLA6YwyMEjsKDX6
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はじめに 

 現在、診断士2年となります。資格取得直後、実務研鑽を重ねるべく、できるだけ多くの研修に参加することとしました。ところが、2年前の春ちょうど新型コロナウイルス禍が広がり、ほとんどの研修が中止となってしまいました。この間、多くのセミナーをオンライン受講しましたが、『経営コンサルタント養成塾』は大変役立ちました。1年間のロングランですが毎年開催していますので、興味のある方は検索してみてください。現在、神奈川中小企業診断協会所属の仲間と『一般社団法人三浦湘南ネットワーク』を立上げ、三浦半島の事業活動活性化の伴走支援や、知人の依頼で補助金申請支援活動を開始したところです。

1.経緯

 私は、もとは金属素材メーカーに勤務していました。この世界は昔から事業者は同じで、製品も市場も変化はなく、大資本投入の規格製品大量生産型で、中小企業の経営とは全く別の世界でした。ただひたすら、生産の効率化、品質向上、コストダウン、安全衛生活動の日々でした。50代で新工場の建設と立上げで中国に7年間赴任しました。中国蘇州で多くの世界文化遺産登録の寺院を訪れた際、どうもそこだけ浮いていて町と調和していないなと違和感を覚えました。一方、日本の文化遺産は街に溶け込み一体となっていることを再認識し、この魅力を外国人観光客に伝えられたらと思ったものです。
 日本に戻り定年を迎えた際、さてこれからどうするかという段になって自分の知識と経験の狭さを考え、世のいわゆる経営世界一般を知るには「中小企業診断士」が良いとの先輩からのアドバイスももらい、退職後60代で勉強を始めこの世界に入った次第です。

2.今後の進出分野

 さて、今後ですが、長年の製造業での経験を生かし、昔現場改善でさんざんやってきたTPM活動(日本能率協会コンサルティング)を紹介できればと思っています。長期にわたる全員参加型現場改善活動ですが、大きな成果が期待できます。

TPM(Total Productive Maintenance:全員参加の生産経営)

図1
 中小企業の場合、全面展開よりネック工程を見つけここから順次広げていくのが適しているでしょう。中国でも活動してきましたが、従業員全員活発に取り組んでくれました。
 一方で、好きな旅行を発展すべく日本の文化遺産を伝えるべく観光業の立上げも模索中で、NPO法人『日本文化体験交流塾』を通じてインバウンド観光企画へのかかわりを始めました。この塾への正式な入塾のためには通訳案内士の資格取得が必要で、現在ネイティブから英語と中国語の特訓を受けています。現在はコロナ禍によって観光業関係は悲惨な状況で、一日も早くコロナ禍が終息し復興を望むばかりです。中小企業診断士として、宿泊業や旅行業の復興支援に参加するつもりです。

おわりに

 すでに、中小企業診断士として活躍されている方も多いなかで、未だに準備中の話ばかりで恐縮ですが、世の中、私のようなセカンドキャリアを考えずに定年を迎えた人は多くいます。65歳定年が間近に迫り、平均寿命も85歳となる中で、定年後の約20年の過ごし方を現役中に準備しておくことは大切です。また、巷では『FIRE』なる言葉が叫ばれています。経済的に自立を果たした上で現在のサラリーマン生活を早期リタイアし、セカンドライフステージへ進むための準備活動のことです。私の現在の「あくせく」が現役の方たちへの参考になればと、その方面の啓蒙も考えているところです。このような経験発信能力を強みとさせていただき、今回のメルマガ記事を終わります。

以上

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