参加レポート

商店街レポート作成活動に参加 

~公益推進部の活動を通して、県内商店街の実情を知る~

【自己紹介】
藤井 寿隆(ふじいやすたか) 2014年度資格取得。2020年度入会。資格取得当初は、大阪にて電機メーカー勤務の傍ら大阪府協会に所属して活動していたが、異動にて現在東京勤務。地元、葉山町、三浦半島地域の社会に貢献する診断士活動を実現すべく神奈川県協会に入会。(一社)三浦湘南共創ネットワーク代表理事。所属企業においては、IoT/ネットワークシステムの開発を業務としている。技術士(電気電子部門)   
メール fujii@miura-shonan.com

【アンケート】
ご一読いただけましたら、下記アンケートへの回答をお願いいたします。
https://forms.gle/3zkuMhQ86B5h2w2c6

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はじめに
 本件は、商連かながわ(一般社団法人神奈川県商店街連合会)様より、神奈川県中小企業診断協会に「神奈川県商店街実態調査報告書」の作成依頼をいただき、作成作業(アンケートの集計とヒアリング結果をまとめて冊子化する)を受託したものです。協会会員から私含め5名が担当いたしました。そして、データ分析と報告書を作成する全体進捗管理を担うリーダーとして活動させていただくことになりました。
1,活動に応募したきっかけ
 自己紹介でも述べましたが、地元三浦半島地域での診断士活動を行うにあたって、神奈川県の商店街の情報が必須だと考えています。「地元各商店街の実態、現状を知ることができる」というのは非常に魅力を感じたポイントでした。そして、縁あってこの活動のリーダとして活動させていただくことになりました。
2,商店街実態調査について
 神奈川県の商店街の連合会である公益社団法人商連かながわ様では、例年、神奈川県商店街実態調査報告書を作成されています。県内の商店街からのアンケートとヒアリング結果を集計して、分析、報告するもので、商店街の動向を知るにあたって重要な資料となります。私たちが参加した時点ですでに、県内数百の商店街の内、70件の商店街に対してアンケートが実施されていました。この中から20商店街を、選んでヒアリング調査を行い、アンケート結果と共に集計し、報告書を作成するものです。本報告書は、下記URL(商連かながわ様ホームページ内)にて公開されています。
 https://shotengai-kanagawa.com/mallinfo/article4646.html
3、アンケート集計とヒアリング作業
 アンケート内容については、例年同じ質問である景況感とその今後の見通し、今年度特有のものとして、特にコロナ禍中における商店街の状況についての設問が並びました。集計に際しては、過去の報告書を参考に、まずは機械的にデータを分析してグラフ化、分析結果を文章にまとめるという作業になりました。
 ただ、これだけでは実態調査になりません。西は湯河原、北は伊勢原、東は川崎、南は横須賀まで県内各地を全員で分担して、ヒアリングに伺いました。ほとんどの商店街の会長さんが、見ず知らずの私たちの訪問を、快く引き受けていただき、貴重な話をお聞きすることができました。
 私たちのインタビュー能力、話を引き出す力が問われるところですが、しっかりとしたヒアリングレポートを出すことができ、商店街の中心的役割を担う方々の「生の声」として、商連かながわ様、神奈川県の担当の方にも状況報告をいたしました。
4,データ分析と報告書作成
 報告書の材料はそろったのですが、ここから報告書をまとめるにあたって、内容を分析し、今年度のテーマであるコロナ禍における神奈川県の商店街の動向をまとめなければなりません。さまざまな議論を行いながら、まとめていきました。
 ヒアリングは実情を知る上では非常に役に立つものですが、生のままでは公開できないため、報告書では、これらのエッセンスを、固有名詞を避けてまとめるのに腐心しました。ヒアリングで聞いた商店街タイプ別の傾向が、全体でのアンケート結果の統計と一致するかどうかについてアンケート内容の相関分析なども行い、観光地や駅前繁華街立地の商店街の景況感の悪さに比して、住宅近郊の商店街の景況感が良いこと、逆にコロナ後を見越して今後の見通しについては、観光地、繁華街の商店街のほうが良いことなどが統計分析上も明らかになりましたので、報告書に記載しました。メンバーの皆さんの高度な分析能力によるものだと感じており、感謝いたします。
おわりに
 今回、商連かながわ様から協会への初委託だとお聞きしました。コロナ禍でオンライン会議しかできない中で、チームとして能力・労力を持ち合うことで、商店街の現状を客観的に伝え、商連かながわ様に納得して頂けるレベルの報告書を作成できたと自負しております。個別ヒアリングの結果と全体の統計的傾向の比較など様々な検討ができたことと、何より現場の商店街の方の声を聴けたことがいい経験になりました。次回は皆さんも応募されてはいかがでしょう。最後に、提出原稿の細かいチェックを引き受けていただいた協会担当の斎藤さんに謝意を表します。

以上

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