参加レポート
筆者紹介

理論研修運営委員の活動に参加 

~講師探索を通じて得られた、地域有力者との関係づくり~

武田 潔(タケダ キヨシ)、2020年度診断士資格取得、2020年度神奈川県入会
自己紹介 1985年総合電機メーカーに就職、カーエレクトロニクス製品の営業、商品企画を担当。2020年10月退職。現在は、独立診断士として活動中。
横須賀市在住。
メールアドレス:k.takeda@fuga.ocn.ne.jp
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はじめに
 理論研修運営委員は、『理論政策更新研修の運営』と『翌年度の講師発掘』が主なミッションです。私は、昨年度から同委員を拝命していますが、この理論研修運営委員の活動を紹介させていただきます。
1.委員に立候補したきっかけ
 私は、2020年の4月の診断士登録です。
 私は信条として、どの世界に入っても、まずは「人間関係づくり」が第一歩と考えていますので、県協会の活動に参加し、そこで、一緒に汗をかき、多くの先輩や友人を得ようと考えていました。
 入会のオリエンテーションで、県協会について説明をしてくださった、伊藤理事(当時)が理論研修を担当されていたのがご縁で、委員に立候補しました。
2.理論政策更新研修の運営
 県協会は、(一社)中小企業診断協会(以下、本部)からの受託事業として、年10回ほど『理論政策更新研修』を開催しています。
 日程、会場、そして講師選定は、執行役員と前年度委員のみなさまが準備してくださっており、その内容に沿って研修運営を行います。
 当日の役割は、①受付係、②会場の音響や空調、写真撮影を担当する会場係、③講師の接遇をする講師係、④司会の4つの役割をローテーションで担当します。また、司会者は、アンケート集計も担当するルールとなっています。
 当日運営での思い出は、何といっても、司会の緊張感。約120人を前に、研修を仕切っていきます。
 また、本研修は、資格更新の要件であり、本部の規定により、きっちり4時間実施することが求められます。しかし、私が司会を担当した回のある講師は、予定時間より20分以上も早く話を終えてしまい、会場からの質疑では間が持たず、司会者としてその場で頭を高速回転させ、冷や汗をかきながら講師に質問をしたことを思い出します。
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3.講師探索
 11月の運営委員会は、次年度の講師探索が主たるテーマです。
 運営委員は10名、1人が3名、計30名の講師を探してくることが委員の最大のミッションです。誰でもよいというわけではなく、受講者から高い評価をいただいている神奈川県協会の理論更新研修にふさわしい方を探さねばなりません。
 私は、地元でキラリと光る中小企業の社長にお願いしようと、神奈川新聞やタウンニュースなどを気にして読むようにしました。
 そのような中、横須賀で軍港や猿島などの地域資源を活用して新たな観光事業を興し、市の活性化に寄与している株式会社トライアングル、また、全国でも余り例を見ない、商工会が事業主体で立ち上げた商業施設「葉山ステーション」で21世紀全国商工会グランプリに選ばれた葉山町商工会、それぞれ代表者の方を候補に絞りました。
 葉山町商工会の栁会長、㈱トライアングルの鈴木社長、いずれも駆け出し診断士ではとても会うことが難しい地元の有力者の方ですが、ここは、「神奈川県中小企業診断協会 理論研修運営委員」の肩書が威力を発揮したのでしょう、「講師を受けていただけないか。よろしければ、ご説明に伺うので」とメールをお送りしたところ、お二方とも、会って話を聞いてくださることとなりました。
 そこで研修の説明にお伺いし、「是非、お取り組みを私たち診断士の勉強のためにご披露いただきたい」と熱くお願いしたところ、即答でご了解をいただきました。
 しかしながら、委員の中には、「お願いしたが、8人も断られた」、と苦労されていた方もいたようです。私は、運がよかったのかもしれません。
4.講師の決定から研修会当日に向けて
 3月の運営委員会で、私が推薦した、栁会長、鈴木社長は、10月30日の第5回研修の講師とすることが決まりました。
 その後、講演概要の打ち合わせや本部へ申請する書類の作成、県協会ホームページにアップする原稿作成や講師の写真の入手、また、謝金・交通費の事務処理連絡等を行ってきました。
 また、よくあることですが、お願いしていたテキスト用資料の作成が納期に間に合わず、督促のフォローなどもさせていただきました。
おわりに
 去る10月30日に栁会長、鈴木社長にご登壇いただいた「令和3年度 第5回理論政策更新研修」を無事終了することができました。受講者からも高い評価もいただき、1年弱にわたる研修委員としての取り組みが、みなさまのお役に立てたという達成感を感じています。
 私は、企業で営業を長く担当していましたが、講師の方への探索、講演依頼の折衝から当日対応まで、その経験が生きたような気がしています。研修会の意義目的から候補を絞り込み、アプローチ方法を工夫しながら、最後は、飛び込み営業で、地域の有力者にアタックしました。貴重な、経験になると思います。特に、診断士歴の浅い会員のみなさまは、来年度、理論研修運営委員に立候補されてはどうでしょうか。

以上
【アンケート】
下記アンケートへの回答をお願いいたします。
https://forms.gle/A8nfmitDaEyhSV5U7

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