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急がば回れ、お金がかからない人材育成 (2)2018年中小企業白書を読み返して
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私は企業内診断士として若手層の人材育成業務に長く関わってきました。その経験から、働き方改革が進む世の中で、中小企業が取り組むべき人材育成のあり方を、前号から3回に分けてまとめています。
 前号では、企業内で起きている若手と上司の人材育成の考え方の違いから、中小企業において目指していくべき「人が育つ仕組みづくり」の考え方を述べました。本号では、白書から見る中小企業の人材育成の実態とその仕組みづくりの具体的なポイントについて述べさせていただきます。
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【重要だけど緊急でない経営課題】
図表① 2018年中小企業白書より
人材育成が企業の競争力を高めることは誰もがわかっています。しかし、直近の売上に結びつくことが見えにくいので、後回しにされることが多く、重要だけど緊急でない経営課題であることが、中小企業の実態だと多くの方が考えられているのではないでしょうか。
2018年度の中小企業白書の第2部「人手不足感の高まり」、第3章「労働生産性の向上」の中で語られている、現在いる人材を活かす中小企業のさまざまな取組と分析データから改めて考察しました。そこから見えてきたのは、人材育成が後回しにされている実態とは反対の姿でした。
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18年中小企業白書を読み返して】
要点を整理すると、次のようなことが言えます。「人手不足に対して、中核人材には労働条件等の改善で対応すればよいが、労働人材確保のためには、さまざまな取組が行われている。そのひとつ、多能工化・兼任化を進めると、マニュアル作成・業務の棚卸・スキルの見える化・ジョブロテ等がその取組上必要不可欠な活動となってくる。その活動を進めることで、コミュニケーションが増え、職場が活性化し、従業員の業務遂行能力向上につながる効果が表れる(図表①)。こうした人手不足解消への取り組みが、結果的に人材育成につながり、顧客や従業員の満足度向上にもつながっている。」
≪人が育つ中小企業の人材育成の共通点≫(1)経営者が人材育成に熱い思いを持っている
(2)将来必要な人材像から具体化している
(3)「仕事の改善」に着目する教育の工夫がある
(4)人が育つ「仕組み」を作り続けている
さらに、取り上げられている中小企業の事例を考察すると、社長自らが業務改善やコミュニケーション強化を通じた人材育成に取り組んでいる姿がとても印象的に映ります。そして、そこには、人が育つ中小企業の人材育成策の共通点があることがわかります。

また、過去3年間の営業利益推移にみた人材育成の方針比較の調査(図表②)より、儲かっている会社ほど、長期的な視点を持って人材育成に取り組んでいることも見て取れます。
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【急がば回れ、お金がかからない人材育成】
研修による成果を急いだ人材育成ではなく、仲間との意見交換や協働を通して、人間として成長していく日々の業務の中に人材育成の仕組みを取り入れることの大事さを物語っていると言えるのではないでしょうか。まさに「急がば回れ、お金がかからない人材育成」とタイトルをつけた理由になります。
次号では、その実例とご提案について書かせていただきます。本稿は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございます。                    【増田竜雄】
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