診断士、精神保健福祉士、電気工事士…
多方面から支援

強みレポート
筆者紹介
山田 潤(やまだじゅん)、2010年診断士資格取得、同年神奈川支部入会。診断士会には発足当時から非加入。近年、精神障害者支援を含めた自営活動の傍ら、「まちの電気屋さん」でパート勤務。フルマラソン完走歴19回、韓国語に堪能。
メールアドレス:yam6ada.j5un@w4.dion.ne.jp
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はじめに
 私は「伝説の合格者」として「企業診断」2010年9月号で紹介頂き、「企業診断ニュース」2012年1月号でも投稿を掲載頂きました。その後、診断士資格を活かしながら広汎にスキルを身に着けることを考えるようになり、求職の傍ら、電気工事士(2014年)、精神保健福祉士(2018年)等の資格を取得しています。コロナ禍も順風として作用し、新たに取得したスキルを活かせる部分が増えてきました。ここでは私が経営コンサルタントとして活躍する上で、特に強みとすることができそうな部分を中心に、お話しようと思います。
先方の敷居跨ぐ機会、ストレスチェック、対NPO
 私が、「街の電気屋さん」にてパート勤務を始めたのは3年半前ですが、当初私はハングリー精神から求人に飛びつきました。中小企業らしく、担当業務は内勤を含め多岐にわたりますが、経営コンサルタント的スキルの活用機会を模索しつつ、LED照明やエアコン、インタホン等の取付工事も担当しています。工事にはDIY禁止の業務独占資格を活かし、多くの個人宅や事業所の敷居を跨ぎ、言葉を交わしながら先方の生活を垣間見てきましたが、コロナ禍で生活様式が変わる中、この機会を確保できる職種が希少価値化しています。
企業の経営資源と言えば、人、物、金、情報・・、と言われます。かつてface to faceの雑談等で得られた膨大な非構造化データが、在宅化で失われています。今や多くの方がこの情報不足をストレスと認識するところで、「コロナうつ」の一因にもなっています。もともと2015年に実施が義務化されたストレスチェックは、うつ病予防が目的です。精神保健福祉士はこのストレスチェックの「実施者」になることができますが、被験者たる従業員の検査結果は経営者には伏せられた情報になります。即ち私は、経営者には伏せられた従業員の秘密を握った状態でコンサルタントとして、ストレスチェック実施企業に臨むことが可能になるのです。
精神保健福祉士を志した頃の私は、福祉業界に入り込むことを模索していました。精神保健福祉士の代表的な就職先として、就労継続支援B型等の障害者支援施設が挙げられますが、私はそこのスタッフと同じ目線に立とうとしていました。こうした福祉施設の多くはNPO等によって運営されていますが、現在はNPO等に対する支援活動も診断協会として実務従事と認められるよう制度改訂されています。即ちNPO等は診断士として、顧客開拓上ブルーオーシャン化した市場なのです。
セミナー:コンテンツで差別化
 精神保健福祉士取得後、私は経営コンサルタントとして活躍するに当たり、「診断士であれば概ね誰でもできそうなこと」に加え、その他の知見を活かすことで、顧客企業支援上、範囲の経済性を発揮することを模索しています。既に私は、テクニカルショウヨコハマ等の場で、診断士的な指南とうつ病対策等を1件に盛り込む形でセミナーを組み立てる等、コンテンツ面で差別化を図っています。その結果、2021年には、You tube再生数が実に協会トップになりました(https://www.youtube.com/watch?v=rkBESYqem6E)。こうした活動が功を奏してか、横浜市社会福祉協議会障害者支援センターの機関紙への執筆も依頼されるに至りました。
更に私は、横浜健康経営認証の取得支援や、関連した市と共催のセミナー(2019年)の講師等も担当しました。私は健康経営エキスパートアドバイザーも取得しましたが、健康経営に関して言えば、自らもマラソンを続けることの方が、訴求力を自覚します。
先方の要求は、診断士試験頻出事項とは限りません。必要なら、中小企業診断士とは別の角度からの支援も視野に入れています。
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おわりに
 私は本欄執筆者として最古の診断士となりました。しかし、中小企業、そして支援対象とする業種の現場を知らないまま、いきなりコンサルタントとして入り込むことに難しさを感じる診断士は多いと思います。本稿をお読みの方の多くは、私より簡単に天職に就かれているかと存じますが、ご自身に支援が必要な際は、私のことを思い起こして頂ければ幸いです。

以上
【アンケート】
下記アンケートへの回答をお願いいたします。
https://forms.gle/RpCMTbxbnvdN2EMm8

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