9月5日(日) 診断士活動プレゼン大会

～プレゼンター6名のご活躍の様子をご紹介します～

筆者紹介

邨山恭平（ムラヤマキョウヘイ）、2019年診断士資格取得、2020年神奈川県協会入会。
総合電機メーカー・精密機器メーカーでマーケティング・営業業務、日系総合コンサルファームでコンサルタント業務を経て、現在はベンチャーのコンサルファームに在籍。
ブランド・事業戦略、インナーブランディング（組織強化）、アウターブランディング（マーケ戦略）、業務改善、新規事業などのコンサル業務に従事。
会社HP　https://www.forward-inc.co.jp/
連絡先　murayama.kyohei@gmail.com

はじめに

9月5日（日）に開催された「診断士活動プレゼン大会」の様子をお伝えします。

https://sindan-k.com/support/achievement/

本活動は、協会の登録グループや会員有志がご自身の活動を紹介するもので、診断士のナレッジ・最新情報を知ることができます。今年はオンライン開催で6名の方がプレゼンを行いました。参加者の立場から、発表内容や所感を書かせていただきます。

1．農食産業の現状課題把握とグループ取組概要

小林祐介さん（かながわ農食支援グループ）

低い農業所得など農業の課題や、大規模化などの構造改革などについて、データも交えてご説明いただきました。さらに農業に求められるマーケティングやグループ活動などの紹介をしました。

農業の現状が理解できるとともに、日々の食を意識し直すキッカケとなる内容でした。

2．経営者診断士が語る中小企業のDX・IT 支援とは

松井洋治さん（株式会社jPC）

ご自身の会社の取り組み、診断士（特に企業内診断士）がどう強みを発揮するかなどを発表いただきました。

診断士が経営者と向き合う際に注意すべき経営者の視点についてなど、ご自身の経営者経験に基づいた発表で納得感が高いものでした。

3．三浦湘南プロジェクト活動のご紹介

藤井寿隆さん（三浦湘南共創ネットワーク）

令2会内プロジェクトからスタートし、葉山での調査・他の自治体へのヒアリング・葉山町商工会への提案などの活動や今後の計画などをご紹介いただきました。

情報収集・ベンチマーク調査・自分達の活動へ反映という動きは、重要と理解しても簡単にはできないものだと思いますし、その行動力に圧倒されました。

4．『はばたく中小企業300社』を読み解く　キーワードで見る成長戦略

山本邦博さん（湘南診断士ネット）

事例が多数掲載されている「はばたく中小企業」が検索性の観点から活用が難しく、宝の持ち腐れになっているという課題感から、データベース化を進めた取り組みのご紹介でした。

データベース化で属性・従業員数別の分析などが可能になり、成長プロセスや業界の課題も見えてくるなど、データの価値を高めた活動だと思いました。

5．付加価値提案に繋がる銀行へのトスアップ

金谷浩司さん

資金繰りの相談を受けた際に、融資制度の紹介と銀行への相談を提案するだけでなく付加価値を出すことを目的とし、金融機関勤務のご自身の知見から、必要書類や想定質問の準備などをご説明いただきました。

「これはためになった」という声が聞かれるなど、顧客へ提案する場合と自身が融資を受ける場合のどちらの立場でも有益な内容でした。

6．起業家×診断士×地域のシナジー効果

藤村希さん（株式会社ロコっち）

ご自身が掲げる「地元の人や資源を組み合わせて地域を活性化する」取り組みについて、事業内容・ビジネスモデル・キャッシュポイントなどをご紹介いただきました。

事業者として独立を目指す方には、事業を軌道に乗せるためのスキームやパートナー作りなど非常に参考になる内容でした。

なお、視聴者からの投票による視聴者賞は藤村さんが受賞されました！

おわりに

発表では、「振り返ってみると」「これからは」というニュアンスの発言が多かったように感じました。プレゼン大会は、プレゼンターの方にとっては、発表に向けた準備の中で、ご自身の活動を振り返り、今後の方向性を考える機会になっていると思いました。参加者としてもプレゼンターの皆様の実体験を直接聞くことができる貴重な場でした。

以上