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(連載企画)Webマーケティング ‐コンバージョン率最適化(CRO)をしようー (第2回)

 中小企業支援に使えるWebマーケティングのノウハウをお伝えする連載企画。前号ではホームページの分析に使える6個の無料ツールを紹介しました。本号ではホームページ上で商品購入や問い合わせを増やすコンバージョン率最適化の方法をご紹介します。

コンバージョン率最適化(Conversion Rate Optimization / CRO)とは

 コンバージョンとは、企業がホームページやアプリでユーザーに実行してもらいたいと考えているアクションのことです。例として、商品の購入、求人ページからの申込みなどが挙げられます。
コンバージョン率最適化(以降、CROと称す)は、サイトの構造や導線経路全体を改善してコンバージョンの費用対効果を高め、収益に結びつけるための施策です。

CROのアプローチ手順

 CROは大きく分けて4つのステップで実施します。


ステップ1:最適化できる部分を特定する
 まずは何をテストするべきかを考えます。テストするべき箇所を特定するための鍵は調査です。調査方法は2つあります。1つは定量(データ分析)調査、もう1つは定性(ユーザー分析)調査です。
たとえば、定量調査ではGoogleアナリティクスなどを利用してホームページの直帰率が高かったり滞在時間が短いなど問題のあるページを特定することが可能です。しかし、なぜ問題が発生しているのか理由まではわかりません。そこで問題のあるページに対してユーザーアンケートを実施するなどの定性調査をおこなうことで、問題の根本的な原因を突き止めて最適化できる部分を特定します。

ステップ2:優先順位をつける
 どこからテストするか優先順位を付けます。優先順位は、3つの視点(①どれくらい改善余地があるか、②どれくらいそのページが重要か、③どれくらいテストや実装が簡単であるか)で判断することをオススメします。この方法を「PIEフレームワーク」とも言います。

ステップ3:テストをする
 いきなり本実装するのではなく、本当に改善できるのかテストします。私はテストする際に前号でも紹介した「Googleオプティマイズ」をよく利用します。
Googleオプティマイズではプログラミングの知識がなくてもホームページのコンテンツを簡単にテストして、ユーザーに対して最も効果的な要素を見極めることができます。たとえば、トップ画面に表示させるバナー画像を2パターン用意して、訪れたユーザーに対して50%:50%の割合で表示させて、どちらの方が良い成果が出るのか等のA/Bテストができます。

ステップ4:成功した結果を実装する
 テストして良い結果が出たものを正式に実装します。

 このステップ1から4のサイクルを継続的に実施することが大切です。CROは成果の出るホームページを運営するために必要なスキルです。皆さまも試してみてはいかがでしょうか。

   【具志堅 智彦】

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