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筆者紹介
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日本生産性本部の登録養成課程をへて2026年5月診断士資格登録。令8会。
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金融業界、スキューバダイビング業界、IT(機器導入、SaaS)業界を経て独立。営業や接客経験をベースに経営コンサルタントを中心とした活動をしています。
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はじめに
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現在、私が力を入れて取り組んでいる分野が、経営改善計画策定支援事業(405事業)です。華やかな分野ではありませんが、この分野を志した理由はもう25年以上前の経験にあります。
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当時、私は金融業界で中小企業・小規模事業者向け融資の営業を担当していました。多くの経営者とお会いしましたが、その中で今でも忘れられない方がいます。それは、数か月ごとに少額の融資を受け、延滞をしつつも返済してはまた借りる。その繰り返しをする方でした。
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「毎日一生懸命働いている。でも、目の前の資金繰りで頭がいっぱいなんだ。」
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そんな言葉を聞いたことを今でも強く覚えています。当時の私は、融資という形でその方を支えることしか出来ませんでした。もちろん、それも必要な仕事です。しかし今振り返ると、本当に必要だったのは一時的な資金繰りではなく、「利益を生み続ける仕組み」を一緒に作ることだったのではないか——中小企業診断士となった今、その思いはますます強くなっています。
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経営改善支援とは何を目指す仕事なのか
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「お腹が減っている人に、一食分の食事を渡すことも大切ですが、本当に必要なのは、自分で魚を釣れるようになること。」
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この話は、経営改善の現場における基本的な考え方と重なります。通常どおりの返済が難しくなった企業に対し、一時的に資金繰りを支えるだけでは、本当の解決にはなりません。事業DD(デューデリジェンス)を通じて経営課題を整理し、売上向上や利益改善の仕組みを作り、金融機関とも連携しながら実行していく。経営改善とは、その企業が自ら利益を生み続けられる会社へ変わるための支援だと考えています。
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なぜ405事業は難しいと言われるのか
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405事業では、一定の要件を満たせば計画策定費用の3分の2について国の補助を受けることができます。それだけ国も経営改善を重要な政策として位置付けていますが、一方で経営改善に携わる実務家からは、
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「リスケジュールを行った企業を立て直すのは、本当に骨が折れる。」
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など、多くの専門性が求められます。仮に財務面だけを改善できたとしても、それだけで会社が良くなるとは限りません。営業、マーケティング、人材育成、IT活用、組織づくりなど、企業全体を見渡しながら改善していくことが必要です。だからこそ経営改善は難しく、同時にやりがいのある仕事なのだと感じています。
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制度改定から感じる時代の変化
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出典:『中小企業庁:〈通常枠〉経営改善計画策定支援 マニュアル・
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FAQ(2026年5月1日改定)』をもとに筆者作成
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2026年5月、405事業は見直され、より具体的になりました(図参照)。また、以前は金融支援の内容に「新規融資・借り換え等」がありましたが、今回からそれは削除され、リスケ中心の記載になっています。
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コロナ禍を経て、物価高、人手不足、価格転嫁など、中小企業を取り巻く環境も大きく変化しています。実際に経営改善の相談件数は増加しており、今後、この分野の重要性はさらに高まると考えています。国が求めているのは、計画書を作る専門家ではなく、経営者と共に悩み、実行し、成果につなげる伴走型の支援者です。そうした時代だからこそ、中小企業診断士に期待される役割は、今後ますます大きくなると感じています。
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私が目指す中小企業診断士
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25年以上前、私は融資という形でしか経営者を支えることができませんでした。しかし今は、中小企業診断士として利益を生み続ける仕組みづくりに伴走できる立場になりました。制度は変わっても、経営者がより良い会社を作りたいという思いは変わりません。その思いに寄り添いながら、利益を生み続ける会社づくりを支える中小企業診断士でありたいと思います。
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これまでの経験(金融業界、スキューバダイビング業界、IT業界)で培った「人と人をつなぐ力」を生かし、経営者、金融機関、そして各士業との橋渡し役として、一社でも多くの企業の持続的な成長に貢献していきたいと思います。
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